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2016年4月 1日 (金)

映画「ちはやふる ー上の句ー」

評価:B+

Chi

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競技かるたに青春をかける高校生たちの物語である。高校の部活動を中心に据えた、青春映画の名作の数々を想い出した。例えば長澤まさみ主演、古厩智之監督「ロボコン」(全国高等専門学校ロボットコンテスト、山口県周南市)とか、富田靖子主演、今関あきよし監督「アイコ十六歳」(弓道部、愛知県名古屋市)、田中麗奈主演、磯村一路監督「がんばっていきまっしょい」(女子ボート部、愛媛県松山市)、大林宣彦監督「青春デンデケデケデケ」(ロックバンド、香川県観音寺市)、ペ・ドゥナ&前田亜季主演、山下敦弘監督「リンダ リンダ リンダ」(ガールズバンド、群馬県前橋市)、ももクロ主演、本広克行監督「幕が上がる」(演劇部、静岡県静岡市)などである。考えてみれば、みんな日本映画だなぁ。外国映画にはこういうジャンルを殆ど見かけない。ハリウッド映画にはコーラス部を描く「ピッチ・パーフェクト」があるけれど、あれは大学の話だし。

兎に角、広瀬すずの放つ熱量にやられた!競技かるたは激しいバトルである。火傷しそうなくらい熱い。広瀬は映画「海街diary」(やはり原作は漫画)でも観ていたが、あちらは抑えた演技だったので余り惹かれるものがなかった。ところが今回は彼女の魅力が爆発している。その弾けっぷりは尋常じゃない。

野村周平演じる「太一」は茶髪で「チャラい高校生だな」と想ったが、よくよく考えて見れば漫画の設定自体がそうなっているので仕方ないんだよね。原作の功績であろうが登場人物たちの描き分けが巧みで、各々のキャラが立っている。

また競技大会の場面で、畳の下から(つまり畳目越しに)ヒロインたちの表情を捉えたショットが斬新だった。こんな表現初めて観た!脚本・監督の小泉徳宏、大した才能である。

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