「ヘイトフル・エイト」はミステリー映画?
評価:A
映画秘宝でお馴染み、高橋ヨシキ作の偽ポスター「裏切りの八悪人」があまりにも素敵なので、リンクを貼っておく。→こちら!
ネタバレあり!要注意。公式サイトはこちら。
西部劇で冬が描かれることは異例である。雪に閉ざされた一軒家って、よくミステリー小説である設定だよね。つまり密室だ。 で、映画を観ている途中で、「これってクエンティン・タランティーノ版『そして誰もいなくなった』だ!」と気が付いた。実際最後は全員死んじゃうし。でもアガサ・クリスティーをそのまま21世紀の観客に提供する訳にはいかないから、いろいろな新趣向が盛り込まれている。タイトル自体にもトリックが施されていることが終盤で判る。「ミステリーとしてはルール違反だ!これじゃあ本格とは言えない」と目くじら立てる人もいるようだが、まぁまぁそんな本格原理主義者みたいな硬いことは言わないで。たかが映画じゃないか。(←アルフレッド・ヒッチコックが「山羊座のもとに」撮影中に、イングリッド・バーグマンに言った言葉)
僕はすっごく愉しめた。タラちゃんの映画の中では「イングロリアス・バスターズ」が好きだけれど、本作もそれに匹敵する。最高傑作の一本だと言えるだろう。お勧め!
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