ロレンツォ・ギエルミ/ポジティフ・オルガン&チェンバロ・リサイタル with 平崎真弓
2月14日(日)兵庫県立芸術文化センター小ホールへ。
イタリアの鍵盤奏者ロレンツォ・ギエルミのオルガンは以前2回いずみホールで聴いている。2009年のレビューと、2012年のレビュー。平崎真弓はミュンヘン国立音楽大学でバロック・ヴァイオリンを学びブルージュ国際古楽コンクールのバロック・ヴァイオリン部門で3位となった。現在はコンチェルト・ケルンのコンサート・ミストレスを務める。曲目は、
- ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 op.2-3 RV14
- J.S.バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV974(原曲A.マルチェロ:オーボエ協奏曲)
【オルガン・ソロ】 - パスクイーニ:かっこうの歌によるトッカータ【オルガン・ソロ】
- コレッリ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ「ラ・フォリア」
- J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
- J.S.バッハ:イタリア協奏曲【オルガン・ソロ】
- J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023
- コレッリ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ op.5-3より
第5楽章 アレグロ(アンコール) - J.S.バッハ:管弦楽組曲 第3番よりアリア(アンコール)
ヴィヴァルディの通奏低音はポジティフ・オルガン、バッハの2曲はチェンバロが使用された。
ヴィヴァルディは優美。「かっこうの歌によるトッカータ」は可愛らしい音色で朴訥で典雅、軽やかな演奏だった。足ペダルの使用なし。
コレッリのヴァイオリンは激しく技巧的。嵐を感じさせた。
大バッハのソナタには凛とした美しさがあった。
アンコールで弾かれたG線上のアリアは、ほぼノン・ヴィブラートなので透明感があった。平崎真弓は初めて聴いたが、優れた古楽奏者だった。
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