火星の人。
映画「オデッセイ」の評価はB+。大阪エキスポシティのIMAX次世代レーザー3Dで鑑賞。
原題は"The Martian"つまり「火星の人」である。いや、良い映画だとは想うよ。ただ同系統の作品としては僕はアルフォンソ・キュアロンの「ゼロ・グラビティ」の方が哲学的で断然優れていると確信するし、むしろいろいろ欠点はあってもクリストファー・ノーランの「インターステラー」の方が好きだ。ノーランって熱いよね。リドリー・スコット監督の系譜から考えても「火星の人」は上位に来るとは言えないな。因みに僕が好きな順位をつけてみようか。
- ブレードランナー
- エイリアン
- ブラックホーク・ダウン
- デュエリスト/決闘者
- マッチスティック・メン
- 火星の人
- ブラック・レイン
こんな感じ。アカデミー作品賞を受賞した「グラディエーター」は好みじゃないので圏外。因みに「火星の人」の原作者がスコットの映画で一番好きなのは潔癖症の天才詐欺師を描く「マッチスティック・メン」だそうだ。
面白いなと想ったのはマット・デイモンは「インターステラー」でも惑星に一人取り残される役を演じているんだよね。「プライベート・ライアン」では戦場に一人取り残された彼を救出する作戦を描いているし。あと「インターステラー」のジェシカ・チャスティンも「火星の人」に出演している。ただ「インターステラー」でマットとジェシカは全く別の空間にいて、演技で絡む場面はなかった。
「火星の人」は明るくって前向きな(positive thinking)映画だ。そこが新機軸かな。
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