明日海りお 主演/宝塚花組 ミュージカル「アーネスト・イン・ラブ( Ernest in Love )」」
2月4日(木)梅田芸術劇場へ。
僕はオフ・ブロードウェイ・ミュージカル「アーネスト・イン・ラブ( Ernest in Love )」」宝塚月組による日本初演を2005年梅田芸術劇場で観ている。今回観たキャスト(アルジャノンとセシリイは役代わり)と、初演キャストを書いておく。
アーネスト:明日海りお(瀬奈じゅん)
グエンドレン:花乃まりあ(彩乃かなみ)
アルジャノン:芹香斗亜(霧矢大夢)
セシリイ:城妃美伶(城咲あい)
イギリスの貴族社会をコミカルに描いているので、雰囲気的に「ME AND MY GIRL」に似ている。あと「マイ・フェア・レディ」とか「メリー・ポピンズ」のことも想い出した(「メリー・ポピンズ」の"A Spoonful of Sugar"とそっくりのナンバーもある)。
脳天気でアホっぽいミュージカルである。そういう意味においてもミーマイとか「クレイジー・フォー・ユー」に近い。「レ・ミゼ」や「エリザベート」「オペラ座の怪人」みたいな深刻な作品ばかりではなく、たまにはこういうくだけたものもお口直しにいい。ウキウキした気持ちになれて、スキップして帰りたくなるような作品だ。音楽もいいい。特に「ハンドバックは母親ではない」というナンバーが最高に可笑しい!
初演時もそうだったが20人弱の生オーケストラ付き(16人くらい?)。劇団四季はカラオケ上演なので、こういうのはありがたい。
明日海りおは美貌・歌唱・ダンス力全てにおいて完璧な男役なので、今回も文句があろう筈はない。瀬奈じゅんより断然良かった。
花乃まりあについてはトップ娘役就任以来「頭が大きい(縦が明日海の1.5倍)」だの「老け顔」だの散々文句を書いてきたが、本作は《意地悪なおばさん》役なので、これが見事にハマった。初めて彼女が魅力的に見えた。明日海の相手役という固定観念を取り払い、よくよく客観的に見れば割と美人じゃないかと思えてきた。今までゴメン。「ミーマイ」のサリーも頑張って。
芹香斗亜は兎に角芸達者だった。初演のきりやんと比べても遜色ない。あとアルトの歌声が素晴らしい。是非彼女で「ファントム」のキャリエールが観たい。銀橋でのエリックとのデュエット"You Are My Own(お前は私のもの)"とか聴いたら、失神するんじゃないだろうかと妄想が広がった。
城妃美伶は絶世の美女で大満足。
このプロダクション、必見ですぞ。
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