「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」2D/IMAX次世代レーザー3D/MX4D体験記
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」はまず、公開初日・初回にTOHOシネマズで2D上映を観た。その時のレビューはこちら。
その後年末に、2015年11月にオープンしたばかりの大阪エキスポシティ(万博記念公園内)109シネマズのIMAX次世代レーザー3Dで鑑賞。
さらに年が明けてTOHOシネマズでアトラクション型4DシアターMX4Dを試してみた。4Dとは映画のシーンに合わせた感覚を味わうことが出来るのが特徴となっている。今回僕が体感した内容は以下の通り。
- シートが前後に動く(浮遊感・滑走感)
- シートの突き上げ
- 背中をボコボコどつかれる
- 顔に風が吹き付ける(レーザー銃発射時)
- 太ももに(背後から)風がかかる
- 地響き
- 霧(スクリーン下から煙が上がる)
- ストロボ(側面の壁が点滅する)
- 香り(爆発時にきな臭い香りが漂う)
仕様書を見ると「水しぶき」機能もあるようだが、「フォースの覚醒」では一切なし。これは残念だった。反乱軍機やミレニアム・ファルコン号が水面スレスレを滑走するシーンがあるのに!USJのアトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」4K3Dでも水しぶきを浴びるのが一番愉しんだよね。あとUSJの「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」3Dは「スパイダーマン」同様、シートベルトして乗るわけだけれどMX4Dはシートベルト不要。また脇にカップホルダーがあり、つまり飲み物がこぼれない程度にしか揺れないということ。だからあんまり浮遊感が感じられなくて物足りなかった。まぁ逆に、2時間を超える上映中、USJのアトラクションみたいに激しく動いたらヘトヘトに疲れて気分が悪くなりそうだからこの程度が無難なのかも。
「霧」が発生すると字幕が読み辛くなるし、「ストロボ」は画面に集中出来なくなって、はっきり言って邪魔。途中で仕掛けのパターンにも飽きて、もう一度MX4Dを体験したいとは全く思わない。ちなみに通常鑑賞料金に加え、特別(アトラクション)料金が1200円+3D代(メガネ持参なら300円/なしなら400円)だった。
大前提として僕は、本作を必ずしも3Dで観る必要はないと考えている。「フォースの覚醒」はフィルムで撮影されており、3Dカメラは使用されていない。つまりポスト・プロダクション(後付)で3D化されたというわけ。だから2Dで十分愉しめる。
しかし、もし貴方が一度だけ観たいというのなら、IMAX次世代(4Kツイン)レーザー3Dを強く推したい。まず音響の迫力に圧倒される。客席の天井や両サイドにもスピーカーが設置された12ch次世代サラウンドなのだ。
そして一般には3Dメガネを掛けると画面が暗くなるという印象が強いが(TOHOもそう)、IMAX次世代3Dは全くそんなことがない。画面に深い陰影があり、フィルム撮影らしい質感が素晴らしい。少々高い料金を払っても最高の環境で鑑賞出来るのである。
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