三浦一馬クインテット ガーシュウィン&ピアソラ
6月13日(土)ザ・フェニックスホールへ。
三浦一馬のバンドネオンをピアソラがライヴの基本形にしていたキンテート(バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、エレキギター、コントラバスの五重奏)で聴く。
第1部 オール・ガーシュウィン・プログラム
- ス・ワンダフル
- 誰か私を見守って Someone To Watch Over Me
- サマータイム
- 私の彼氏 The Man I Love
- 魅惑のリズム
- ラプソディー・イン・ブルー
- 「ガール・クレイジー」序曲
第2部 オール・ピアソラ・プログラム
- デカリシモ
- ブエノスアイレスの冬
- ブエノスアイレスの夏
- 天使へのイントロダクション
- 天使のミロンガ
- 天使の死
- リベルタンゴ(アンコール)
- アレグロ・タンガービレ(アンコール)
ガーシュウィンにはパーカッション(石川智)が加わった。
三浦は以前、師匠との共演を聴いている(2013年)。彼のプロフィールもそちらの記事に書いたので、ご参照あれ。
ヴァイオリン奏者が見たことある人だなと思ったら、モルゴーア・クァルテットの荒井英治だった。今年の5月に東京フィルハーモニー交響楽団ソロコンサートマスターを勇退したばかり。
ガーシュウィンはJazzなので、何だか聴きながらお酒でも飲みたくなった。
「ス・ワンダフル」はバンドネオンでJazzというのがしっくりこず違和感がつきまとったが、「誰か私を見守って」や「私の彼氏」はしっとり歌っていい感じ。「サマータイム」は楽器が咽び泣く。「魅惑のリズム」ではアドリブが弾けていた。「ラプソディー・イン・ブルー」は(原曲ではクラリネット・ソロの)冒頭から意外と合っているなぁと感心した。また山田武彦が弾くピアノには「スタインウェイ ニューヨーク」と印字されており(通常はハンブルク製)、こだわりが感じられた。
「デカリシモ」は華麗、「ブエノスアイレスの夜」は哀感、「ブエノスアイレスの夏」には滾るパッションがあった。「天使の死」はバンドネオンとヴァイオリンとの掛け合いがスリリング。
「アレグロ・タンガービレ」はお洒落で都会的。洗練されていた。
2年前と比較して三浦のバンドネオンは更にスケールが大きくなったように感じられた。そしてピアソラの音楽は様々なアレンジがあるけれど、やはりオリジナルのキンテートが最高!だと想った。
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