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柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会(最終回)

7月26日(日)トリイホールへ。20回、足掛け10年続いたこの会も大団円を迎えた。

  • 露の瑞:道具屋
  • 柳家喬太郎:首ったけ
  • 柳亭市馬:二十四孝
  • 柳家喬太郎:カマ手本忠臣蔵
  • 柳亭市馬:三十石

露の瑞(みずほ)は以前、桂雀々の弟子・鈴々として高座に上がっていたが、師匠が米朝事務所を退社、東京に進出することを決めた2011年10月に一旦落語家を辞めた。僕は彼女の初高座を2010年7月17日に聴いている。その時の感想は下記。

そして2013年2月24日に露の都の弟子として再出発。復帰後聴くのは今回初めてとなった。昔からハキハキして達者な若手なので今後の活躍に期待する。なにしろ僕が初高座を聴いた落語家5人のうち、彼女以外の4人は全員廃業してしまった。頑張ってもらわないと困る。

喬太郎は最近髪を黒く染めて(一部だけ白く残し)ていたが、映画(「スプリング、ハズ、カム」)撮影のためだったと。大学に入学する娘のために上京してきた広島のタクシー運転手の役だそう(本人は運転免許を持っていない)。表参道の美容室へ行った(場違いな?)体験談を披露。撮影は終了し、先月聴いた時に比べて色が薄らいだ。

「首ったけ」は吉原を舞台にした滑稽噺。男が遊女にいいようにあしらわれるという点では「三枚起請」や「辻占茶屋」に近いものがある。

喬太郎がケーブルテレビで渥美マリ主演の「裸でだっこ」(1970,大映)という映画を観ていたら、古今亭志ん朝が出ていて驚いたと。もし、噺家で忠臣蔵を映画化するとしたら、故人でもよければ大石内蔵助は志ん朝が適役ではないか(今なら市馬)、堀部安兵衛は武闘派だから立川談春か林家彦いちを、また吉良上野介はこの人を置いてないと、声を出さずに立川談志の形態模写をして場内爆笑に。その百面相の可笑しいこと!

「カマ手本忠臣蔵」は浅野内匠頭とその家臣がゲイだったらという設定で、クライマックスの討ち入りも四十七士(ノンケなし)が全滅するという奇想天外な展開に。小説「影武者徳川家康」みたいな歴史の新解釈というかミステリー仕立てですこぶる面白かった。

「三十石」は船頭の舟唄がたっぷりあって、市馬の美声を堪能。こればっかりは上方で彼に太刀打ち出来るものはいないのではないかと想った。大満足。

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