桂吉弥 独演会
7月5日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。
- 桂米輝:子ほめ
- 桂吉弥:親子酒
- 桂佐ん吉:堪忍袋
- 桂吉弥:メリーさん(吉弥 作)
- 桂吉弥:蛸芝居
米輝(よねき)は初めて聴いた。米團治の弟子らしい。リズム感があっていい。
吉弥は先日亡くなった米朝師匠の想い出噺を。平成7年から10年まで米朝宅で内弟子生活を送り(吉朝一門の習わしだった)、その間に大師匠が人間国宝に認定されて紅白歌合戦の審査員を務めた時もカバン持ちをしたと。そして直伝の落語(小咄)「たけのこ」を披露。上方では数少ない、お武家様が登場する噺。「親子酒」は陽気でコミカルな一席。
桂文枝(旧・三枝)に勧められて始めた創作落語。毎年、干支にちなんだ作品を一つづつ創る。マクラでは高校生の頃ラジオが好きで、MBSヤングタウンの島田紳助とかをよく聴いていたと。「メリーさん」は乗ったタクシーにラジオが流れているという設定で、FM103で笑瓶がパーソナリティを務めている。フリップでラジオ局のイラストを掲げ、見台にラジオを置いてBGMを要所で流す。創意工夫があり、サゲも秀逸だった。一昨年の吉弥作「にょろにょろ」は聴いている途中にサゲが読めたので興ざめだったが、着実に進化している。文枝の創作落語と比べても遜色ない。甚く感心した。
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