タリス・スコラーズ
6月14日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。
ピーター・フィリップス指揮/タリス・スコラーズ(ア・カペラ)で、
- ジョスカン・デ・プレ:喜びたまえ、キリストのみ母なる乙女
- パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲
- アレグリ:ミゼレーレ
- ペルト:彼は誰々の息子だった
- ベルト:ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)
- トレンテス:ヌンク・ディミッティス
- パレストリーナ:ヌンク・ディミッティス
アンコールは、
2年前に彼らの演奏を聴いていて、その時も「ミゼレーレ」はプログラムに入っていた。感想はこちら。今回も1階席上手サイドに1人、3階席下手サイドに4声部のコーラスが配され、サラウンド効果抜群だった。
ジョスカン・デ・プレは女声5:男声5、パレストリーナは女声3:男声5になり、終曲のみ5:5。
現代エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトは「フラストレス」などで知っていたが、静謐な音楽を書く人だと想っていた。ところが今回歌われたのは力強く、堅固な信仰心に支えられている楽曲だったので意外だった。
プログラム最後の3曲は同じ歌詞をもつ楽曲を異なる国籍の作曲家で続けて聴かせるという趣向。トレンテスは16世紀スペイン、パレストリーナは16世紀イタリアの作曲家である。
全体として心洗われるような演奏。世界で最も美しい音色を奏でる楽器は人の声だと改めて確信した。
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