ミュージカル映画「ラスト5イヤーズ」
オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「ラスト・ファイブ・イヤーズ」は一度、鈴木勝秀演出、山本耕史主演の舞台版を観ている。相手役・キャサリンは、シンガーのNao(05年)、井手麻理子(07年)、村川絵梨(10年)が務めてきた。で、ぶっちゃけ全く面白くなかった(歌詞も聞き取りにくかった)ので、どの年に観たのか記憶にない。多分、ブログに書く価値すらないと判断したのだろう、記録もない。鈴木勝秀はミュージカル「ファントム」も詰まらなかったので、才能がないのだろう。
舞台版は休憩なしのふたり芝居。ふたりは常に舞台上にいるが、セントラル・パークでプロポーズする曲(The Next Ten Minutes)以外は相手のことを見ない。女(キャシー)は別れの歌から始まり時間を逆走し出会いへ、一方、男(ジェイミー)の時間は出会いから別れまで順行する。つまり"The Next Ten Minutes"を歌う瞬間だけ、ふたりの時間は交わるのである。「パレード」と「マディソン郡の橋」でトニー賞・楽曲賞に輝いたジェイソン・ロバート・ブラウンが作詞・作曲・台本を手がけた。
評価:B+
映画公式サイトはこちら。出演は「イントゥ・ザ・ウッズ」のシンデレラ役など飛ぶ鳥を落とす勢いのアナ・ケンドリックと、ジェレミー・ジョーダン。ふたりともトニー賞ノミネートを経験している。
いや、凄く良かった。最後はジーンとした。やはりニューヨークの話だから現地でロケされていることが大きいのだろう。現代ニューヨークの話を日本人が日本語で演じてもどうもピンと来ないのである。それは「ラスト・ファイブ・イヤーズ」(L5Y)だけではなく、ミュージカル「RENT」とかスティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲「カンパニー」の時もそうだった。L5Yを実際にオフ・ブロードウェイで観劇していれば、きっと印象は全然違ったのではないだろうか?
男はユダヤ人の作家で5年間の間に書いた本が大ベスト・セラーとなり、女は売れない女優でブロードウェイのオーディションに落ちまくり、オハイオ州にドサ回りをする。全く別の夢を追いかけるふたりの心は次第にすれ違ってゆく。男女が一緒に暮らしていくということは非常に難しい。どちらか一方が妥協をしないと上手く行かなくなることもある。しかし妥協=自己犠牲は嫌だという価値観も一方では当然あるだろう。それが出来ないのなら別れるしかない。どちらが正しいか、答えなんてない。そんなことどもを考えさせられた。
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