これぞクールジャパン!「響け!ユーフォニアム」第八話は神回だった。
「響け!ユーフォニウム」がいかに画期的で、凄い吹奏楽アニメであるかについては以前の記事で熱く語った。
それにしても第八回「おまつりトライアングル」には度肝を抜かれた。お祭りに白いワンピース姿(勝負服!)で登場した麗奈は神々しいまでに美しかった。いや、文字通り後光が射していた。風にスカートがフワッとなびく場面は心が震えた。京アニ マジック炸裂!画像を見たい人は→公式サイトへどうぞ。
ハイヒールで山を登る麗奈を見た久美子が、
久美子「足、痛くないの?」
麗奈「痛い。でも、痛いの、嫌いじゃないし」
久美子「・・・・何それ、なんかエロい」
深夜アニメならではの、際どい会話である。大人だねぇ。ゴールデンタイムには放送不可能。で、展望台でどうしてふたりは裸足なの??脱ぎ捨てられた靴が座っている位置と微妙にズレてるし。なんかイヤラシイ。彼女たちの関係がまどかとほむら@魔法少女まどか☆マギカみたいな様相を呈してきた。正に《萌え》、クールジャパンの真髄である。実写映画など他のメディアでは太刀打ち出来ない、ジャパニメーションでしか表現し得ないパトス(pathos:欲情・怒り・恐怖・喜び・憎しみ・哀 しみなどの快楽や苦痛を伴う一時的な感情状態)ここにあり、と言えるだろう。今回の第八話がネット上で話題沸騰しているのも宜(むべ)なるかな。ファンの間で長らく語り草となることだろう。
僕は岩井俊二 脚本・監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のことを想い出した。皆がお祭に行っている時に、遥か群衆を離れて誰もいない場所で、ふたりきりの夢とも現とも定かでないひと時を過ごす。幻夜。時めいた。胸がキュンキュンした。
最後に通常のエンディング・ソング「Tutti !」ではなく、トランペットとユーフォニアムによる「愛を見つけた場所」の二重奏でパーソナルに終わるのも心に響いた。またその歌詞が意味深なんだよね。
本エピソードのモデルとなった、周囲の灯りが消された中行われることから「暗夜の奇祭」とも呼ばれる6月5日の県祭@宇治市に出かけ、夜道を大吉山展望台に登る熱烈なファンは少なくないだろう。聖地巡礼。いいね!それも青春だ。大いに盛り上がって貰いたい。
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