鮫島有美子&福島明也「日本の心のうた」
4月26日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。
鮫島有美子(ソプラノ)、福島明也(バリトン)で日本の歌を聴いた。
- 花(武島羽衣/瀧廉太郎)
- 荒城の月(土井晩翠/瀧廉太郎)
- 宵待草(竹久夢二/多 忠亮)
- 夏の思い出(江間章子/中田喜直)
- 浜辺の歌(林 古渓/成田為三)
- 雪の降る町を(内村直也/中田喜直)
- 初恋(石川啄木/越谷達之助)
- 花の街(江間章子/團伊玖磨)
- この道(北原白秋/山田耕筰)
- 城ヶ島の雨(北原白秋/山田耕筰)
- 赤とんぼ(三木露風/山田耕筰)
ー 休憩 ー - 約束(藤田敏雄/前田憲男)
- 千の風になって(作詞不詳/新井 満)
- 夜明けの歌(岩谷時子/いずみたく)
- 白い花の咲く頃(寺尾智紗/田村しげる)
- さくら貝の歌(土屋花情/八洲秀章)
- あざみの歌(横井 弘/八洲秀章)
- 水色のワルツ(藤浦洸/高木東六)
- 雪山の思い出(三浦雄一郎/浜口庫之助)
- かえろかえろと(北原白秋/山田耕筰)
- 手紙(荒川とよひさ/宮川彬良)
- 故郷
まず客席の年齢層の高さに驚いた。9割が50歳以上(僕は違うよ)。平均年齢65歳くらい?要するにこういうのって懐メロなんだね。若い人は聴かないんだ。良い曲が多いのに。
バリトンの朗々とした歌いっぷりは気に入ったが、ソプラノのヴィブラートはキツかった。
「花の街」は1945年3月10日の東京大空襲の後、焼け野原に立った江間章子が「将来こうなったらいいな」という願いを込めて書いた詩だそうだ。
「赤とんぼ」は三木露風が生まれ故郷・兵庫県たつの市での幼き日の想い出を綴ったもの。映画「夕やけ小やけの赤とんぼ」(1961)の挿入歌として使われ、山田耕筰も特別出演しているという。この映画でデビューした女優・渚まゆみの名付け親は山田耕筰。
1965年に雪村いづみが歌った社会派歌謡曲「約束」は如何にも左翼!だった。そこで調べてみると藤田敏雄は「若者たち」の作詞家でもあり、労音(勤労者音楽協議会)ミュージカルに携わっていたという。筋金入りだね。
「白い花の咲く頃」はwetでいただけない。プログラム後半はいかがなものか?と疑問符が浮く歌が散見されたが、前半はしみじみ良かった。
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