ペーター・フロール/大阪フィル 定期
3月20日(金)フェスティバルホールへ。
旧東ドイツ(ライプツィヒ)生まれの指揮者、ペーター・フロール/大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴く。
- ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
- ドボルザーク:交響曲 第8番
独奏はドイツ出身のクララ=ジュミ・カン(ヴァイオリン)と中国生まれのジャン・ワン(チェロ)。
フロールは2008−2014の間マレーシア・フィルの音楽監督を務め、大植英次が急病でキャンセルした大フィル定期をピンチヒッターとして振っている(2007/2/22-23、曲目はモーツァルトの交響曲第40番とチャイコフスキーの悲愴)。
ブラームスのドッペルコンチェルトはチェロの美音に酔った。ドラマティックでオケも堂々とした風格があり、粘り強い。一方のヴァイオリンは印象が薄かった。チェロのアンコールはリズミカルに躍動するバッハ。
後半のドヴォルザークは萌える草木を揺らす爽やかなボヘミアの風が感じられ、沸き立つ生命感に溢れている。流麗な第3楽章は音楽がうねる。音色・強弱のグラデーションが豊か。そして終楽章は内的エネルギーの爆発。人間も自然も生を謳歌する。今まで実演を聴いた中で、最高の名演だった。
| 固定リンク | 0
「クラシックの悦楽」カテゴリの記事
- 映画「マエストロ:その音楽と愛と」のディープな世界にようこそ!(劇中に演奏されるマーラー「復活」日本語訳付き)(2024.01.17)
- キリル・ペトレンコ/ベルリン・フィル in 姫路(2023.11.22)
- 原田慶太楼(指揮)/関西フィル:ファジル・サイ「ハーレムの千一夜」と吉松隆の交響曲第3番(2023.07.12)
- 藤岡幸夫(指揮)ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番 再び(2023.07.07)
- 山田和樹(指揮)ガラ・コンサート「神戸から未来へ」@神戸文化ホール〜何と演奏中に携帯電話が鳴るハプニング!(2023.06.16)
コメント