春のフランス便り〜阪哲朗/大阪交響楽団 定期
4月13日(月)、ザ・シンフォニーホールへ。
阪哲朗(ドイツ・バイエルン州レーゲンスブルク歌劇場音楽総監督)/大阪交響楽団の定期演奏会を聴く。
- ルーセル:小管弦楽のためのコンセール
- イベール:フルート協奏曲
(独奏 高木綾子) - デュカス:交響曲 ハ長調
ルーセルの曲はリズミカルかつダイナミック、そしてエキゾチック。第2楽章は熱風でうだるよう。第3楽章は色彩豊か。20代前半に海軍に所属し、インドシナ近海に勤務した作曲家の面目躍如。
イベールの第1楽章は軽妙洒脱。第2楽章には翳りがあり、第3楽章はJazzyで華麗、弾けた音楽が展開される。独奏の高木綾子はジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位(工藤重典が第1回の第1位、2008年には上野星矢が第1位に輝いた)および現在神戸市が主催の打ち切りを検討し、存続の危機にある神戸国際フルート・コンクールで第3位(1989年にエマニュエル・パユが第1位、1997年にマチュー・デュフォーが第2位、ふたりは現在共にベルリン・フィルの首席奏者)という受賞歴を持つ。ブレス・コントロールが絶妙で、アンコールのシランクス(ドビュッシー作曲)はppが美しかった。いいね!
デュカスのシンフォニーは初めて聴いた。一言、カッケー!
大阪交響楽団定期は本当に珍しい曲を聴かせてくれるので愉しい。音楽監督の児玉宏さんが今シーズンを最後に勇退されるが、来期以降もこの攻めの姿勢を続けて欲しい。
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