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アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48

評価:B+

Ske

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兵庫県西宮市のTOHOシネマズで平日18時からの上映を鑑賞。なんと客が僕を含めて3人しかいなかった!大丈夫か、SKE48?続いて連チャンで20時半から「くちびるに歌を」を観たのだが、そちらは4人。ヲイヲイ、ガッキーに負けてるぞ。因みに別の日に同館のレイトショーで観た「幕が上がる」は12人いた。結論ーももクロの完勝。本編前に「DOCUMENTARY of 乃木坂46」予告編があった。

今回の監督は石原 真。NHKエンターブライズ所属のエグゼクティブ・プロデューサーで、NHKで放送されている「MUSIC JAPAN」や「AKB 48 SHOW !」の制作統括を務めている。48グループを熟知している人だから、実に内容が充実していた。

ドキュメンタリーは2014年2月2日、ナゴヤドームがオレンジ(SKEのチームカラー)のサイリウム一色に染まったSKE決起集会。「箱で推せ!」の様子から始まる。

続いて2014年末に発売されたシングル曲「12月のカンガルー」で北川綾巴(6期生)と宮前杏実(5期生)が、それまで選抜メンバーを牽引してきた松井珠理奈、松井玲奈の”ダブル松井”(共に1期生)に代わり、ダブルセンターに起用された瞬間をカメラが捉える。何が起こったか理解出来ずキョトンとしているふたりが可笑しい。そして一気に時は6年半前、1期生のオーディションに遡る。最後にはまたナゴヤドームと新センターの話に戻ってくるという、非常に巧みな構成だ。

40人以上のインタビューが核となっており、1期生の卒業生なんか殆ど登場するんじゃないかな?桑原みずきとか出口陽 、平松可奈子など懐かしかった。矢神久美には取材を何度も断られたそうだ。彼女はアイドル時代よりずっと綺麗になっていたし、ファッショナブルな大人の女性に成長していた。また小木曽汐莉(3期・卒業生)が恥じらいながらポロポーズされたことを告白する場面も素敵だった。膨大な数だが各々程よく短めに編集されており、観ていてダレない。

振付を担当している牧野アンナのシゴキっぷりが凄い。SKE結成から1ヶ月後、日比谷野外音楽堂でデビューした時に披露した”PARTYがはじまるよ”は人々から「あんなにハードなPARTYは見たことない」と言われたそう。

チームSの劇場公演3rd Stage「制服の芽」初日直前、”ピノキオ軍”を練習中に松井玲奈が「痛いっ!」と腰を押さえて倒れこんだ。しかし何もなかったようにレッスンは続行される。牧野は玲奈を無視して檄を飛ばす。The Show Must Go On. また他のメンバーがレッスン中に過呼吸に至る様子も映し出される。まるで鬼軍曹が新米の兵士をシゴイているようで、「愛と青春の旅だち」のルイス・ゴセット・ジュニア(アカデミー助演男優賞受賞)とか、「フルメタル・ジャケット」のロナルド・リー・アーメイ、間もなく公開される「セッション」で厳格な音楽教師を演じたJ・K・シモンズ(アカデミー助演男優賞受賞)などを想い出した。エキサイティングなシーンだった。

須田亜香里(3期)が、「『センターが変わります』とアナウンスされた瞬間、『あ、私だ!』と思いました」とニコニコしながら言い、古畑奈和(5期)は「センターになる約束をしている」と語る(あるインタビュー記事によると、卒業した同期の菅なな子と「一緒にセンターを取ろうね」と言っていていたそう)。東李苑(6期)は「(北川と宮前がセンターに選ばれたことについて)そりゃぁ悔しいですよ。でももしそういう気持ちがなかったら、私はSKEを辞めてます」とキッパリ断言する。彼女たちは強い。生存競争は過酷だ。タフでなければアイドルとして生きていくことは出来ないのだろう。

ただ本作で唯一残念だったのは向田茉夏(2期・卒業生)のインタビューが取れていないことである。2ndシングル「青空片想い」から選抜メンバーを務め、当初から長らくチームKIIのセンターを張っていた彼女の不在は痛い。多分取材を断られたんだろうな……。

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