映画「ビッグ・アイズ」
評価:A
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驚くべき実話である。事実は小説よりも奇なり。これ、ティム・バートン監督の最高傑作じゃなかろうか?
主人公はドナルド&マーガレット・キーン夫妻。夫が画家として一世風靡するが、実際に書いていたのは妻だったというゴースト物語。どうしても佐村河内守と新垣隆氏の共犯関係を思い出さずにはいられない。両者はよく似ている。才能はあるが寡黙で自分を売り出すことが苦手な芸術家と、中身は空っぽだけれど口八丁でプロモーションが得意な輩。人種は違えど、詐欺師の性格というのは世界共通なんだなと得心が行った。
タランティーノの映画で2度アカデミー賞を受賞しているクリストフ・ヴァルツと5回ノミネートされたことがあるエイミー・アダムスが夫婦を演じる。さすがふたりとも名優なので申し分ない。
ティム・バートンの盟友ダニー・エルフマンの音楽は今回フツーだった。
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