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中国ノワール「薄氷の殺人」

評価:B+

Haku

ベルリン国際映画祭で「グランド・ブタペスト・ホテル」(審査員特別賞)や「6才のボクが、大人になるまで。」(監督賞)を抑え、金熊賞(グランプリ)&銀熊賞(主演男優賞)を受賞。中国/香港の合作。映画公式サイトはこちら

いわゆるフィルム・ノワール(虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画)である。韓国にはポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」という大傑作があり、香港ノワールには後にハリウッドでリメイクされアカデミー作品賞・監督賞まで受賞した「無間道(インファナル・アフェア→ハリウッド版「ディパーテッド」)がある。しかし僕が知るかぎり、中国ノワールって初めてじゃないだろうか?

ファム・ファタールが登場し、プロット自体はレイモンド・チャンドラー時代からのパターン(「さらば愛しき女よ」など)を踏襲しているので、驚きは全くない。

しかし本作の主眼は物語にはない。夜の野外スケート場とかダンス・ホールの場面(ベルナルド・ベルトルッチ監督の「暗殺の森」や「ラスト・タンゴ・イン・パリ」を彷彿とさせる!)、ラストシーンの花火など映像が魅惑的。

グイ・ルンメイは影のある薄幸の女という雰囲気を巧みに醸し出している。監督/脚本のディアオ・イーナンは新人だが、大した力量だ。今後に期待したい。

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