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映画「そこのみにて光輝く」と「海炭市叙景」

映画「そこのみにて光輝く」(2014、キネマ旬報ベストテン第1位、米アカデミー賞外国語映画賞日本代表)の公式サイトはこちら佐藤泰志が書いた唯一の長編小説が原作で三島由紀夫賞候補になった。彼は5回、芥川賞候補になったが一度も受賞できず、41歳で自ら命を断った。映画を監督したのは呉 美保(お みぽ)、女性である。

評価:F

大嫌い。生理的に受け付けられない。貧乏臭くて不潔だし、男が女に暴力を振るって顔をボコボコにしても女は泣いて耐える(訴えない)って1970年頃の日本映画かよ!?いわゆるATG(日本アート・シアター・ギルド)映画、例えば「祭りの準備」(1975)とか、東映実録シリーズを思い出した。古過ぎる。こんなシロモノを評価する人たちの気が知れない。案の定、米アカデミー賞にはノミネートされず。そりゃそうだよね、アカデミー会員は上品な映画が好みなんだ。本作を日本代表に決めた選者が不見識。

海炭市叙景」(2010、キネマ旬報ベストテン第9位)の公式サイトはこちら。監督は北海道帯広市出身の熊切和嘉(「私の男」)。

評価:B+

佐藤泰志の短篇集が原作で、「海炭市」という架空の都市に暮らす市井の人々18組の生きざまを描く。映画もオムニバス形式だが、登場人物はスッキリと整理されている(短編5編を中心に構成されている)。「そこのみにて光輝く」同様、原作者の故郷、北海道函館市でロケされている。こちらは良かった。監督のセンスの差かな?人生どん詰まり。でも生きていくしかない。谷村美月、小林薫ら出演者たちのアンサンブルがいい味出している。彼らの背中に哀愁を感じたよ。

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 映画の魅力とは何だろう。  映画の数だけ違う魅力があると思うが、これだけは欠かせないというものは何だろうか。  ストーリーの面白さじゃないことは確かだ。  ストーリーが面白い映画も良いけれど、先の展開が読めてしまう映画でも一向に構わない。小津安二郎監督の映画や『男はつらいよ』シリーズに足を運ぶ観客は、波乱万丈の物語や意表を突いたオチなんて望んでいない。ルイス・ブニュエル監督の『ア...... [続きを読む]

受信: 2015年2月 1日 (日) 00時56分

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