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世界初演!ティンパニ交響曲〜三ツ橋敬子/大響定期

1月16日(金)、ザ・シンフォニーホールへ。

三ツ橋敬子/大阪交響楽団で、

  • ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
  • カヴァッリーニ:ティンパニ交響曲
  • エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」

今年度はシェイクスピア生誕450周年記念ということで大響定期はシェイクスピアに因んだ楽曲が必ず入っている。「ウィンザーの陽気な女房たち」は後にヴェルディの歌劇「ファルスタッフ」となるが、エルガーの「ファルスタッフ」で描写される物語は同じシェイクスピアの「ヘンリー四世」(第2部)に基づいている。

ニコライの序曲は冒頭の静謐なサウンドから魅了された。スコアの隅々にまで目が行き届いた、ウィットに富む演奏。ただ三ツ橋の指揮は生真面目すぎて、もうすこし余裕というか、遊び心があってもいいんじゃないかと惜しまれる。どうしてもウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートでのカルロス・クライバーの伝説的指揮と比べちゃうんだよね、この曲は。

クラウディオ・カヴァッリーニは1970年イタリア生まれの作曲家。パルマ音楽院でパーカッション・ティンパニを専攻している。現在もヴェネツィアのフェニーチェ劇場オーケストラで打楽器奏者を務める。今回のソリストはローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団のエンリコ・カリーニ。とにかくティンパニ協奏曲というジャンルは珍しいし、ダイナミックで面白かった。5台のティンパニが使用され、弦はヴァイオリンなしという編成もユニーク。不協和音の「ゲンダイオンガク」という感じではなく、親しみやすかったしね。アンコールはカヴァッリーニの「二人のティンパニ奏者」を来日していた作曲家との共演で披露。

エルガーはしなやかな推進力があり、流麗な歌謡性を持つ解釈。

総じて行って良かった演奏会だった。

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