朝日のような夕日を連れて 2014
8月29日(金)森ノ宮ピロティホールへ。
1981年初演。第三舞台の旗揚げ公演であると同時に当時22歳だった鴻上尚史の処女作であり代表作。オリジナルの舞台はベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」とルービックキューブをモチーフにしていたが、今回の再演で登場するおもちゃ会社が扱うのはコンピューター・ゲームになっている。
出演者は初演から演じている大高洋夫と小須田康人(1983年の再演に初出演)に加え、藤井隆、伊礼彼方、
鴻上尚史が最近話題になることは全くなく「ただの人」だけれど、若い頃にはものすごい才能があったんだなぁと感嘆した。25歳で最高傑作「市民ケーン」を撮ったオーソン・ウェルズみたいだ。現代日本の様相と1940年代終わりに書かれた古典「ゴドーを待ちながら」がクロスオーバーし、熱を帯び発火していくことの奇跡。ごった煮、混沌とした面白さがあった。また観たい。
| 固定リンク | 0
「舞台・ミュージカル」カテゴリの記事
- 木下晴香(主演)ミュージカル「アナスタシア」と、ユヴァル・ノア・ハラリ(著)「サピエンス全史」で提唱された〈認知革命〉について(2023.10.28)
- 石丸幹二・安蘭けい・井上芳雄 /ミュージカル「ラグタイム」待望の日本初演!(2023.10.15)
- 山崎育三郎(主演)ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」(2023.10.11)
- 柿澤勇人(主演)ミュージカル「ジキル&ハイド」(2023.07.27)
- 坂本昌行(主演)ミュージカル「ザ・ミュージック・マン」(2023.07.26)
コメント