児玉宏のブルックナー00番
9月19日(金)ザ・シンフォニーホールへ。
児玉宏/大阪交響楽団で
- ゲッツ/歌劇「じゃじゃ馬ならし」序曲
- モーツァルト/ピアノ協奏曲 第15番
- ブルックナー/交響曲 第00番
ヘルマン・ゲッツはブラームスより7年後に生まれたドイツの作曲家。「じゃじゃ馬ならし」は軽快で木管が愛らしい曲。スッペの序曲みたい。
モーツァルトの独奏は佐藤卓史。歯切れよく、オーケストラはピリオド・アプローチじゃないのに羽のように軽やか。細心の注意を払った演奏だった。
ソリスト・アンコールはブルックナーの「秋の夕べの静かな物思い」。ピアノ独奏曲があるなんて知らなかった!でも単調な曲。
ブルックナーの交響曲第0番を日本初演したのは朝比奈隆/大阪フィル(1978年6月5日、フェスティバルホール)。しかしこのコンビは00番を一度も取り上げなかったのではないか?児玉/大響は丁寧な導入部を経てサクサクと推進力がある。余分な贅肉をそぎ落とし、引き締まった演奏。それにしてもこの若書きのシンフォニー、第1・4楽章の展開部が非常に短くあっさり終わるのにはびっくりする。第3番以降の交響曲とはえらい違い。
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