梅團治憧れの東西二人会〜柳家喬太郎の段
7月27日(日)天満天神繁昌亭へ。
- 桂小梅/犬の目
- 桂梅團治/切符(梅團治 作)
- 柳家喬太郎/小言幸兵衛
- 内海英華/女道楽
- 柳家喬太郎/夜の慣用句(喬太郎 作)
- 桂梅團治/鴻池の犬
小梅は梅團治の息子。さすがに顔や声が似ている。
鉄ちゃんの梅團治。大好きな鉄道に関する新作落語を手がけた初期は独演会のアンケートで「二度とするな」と書かれたとか。「切符」で駅員が酔っ払いに絡まれる件は明らかに「住吉駕籠」の模倣。先が読めるので余り愉しめない。大阪駅から出発し、東京駅まで東海道本線の駅名を連呼していく場面がハイライト。
喬太郎はマクラで志ん生の弟子だった古今亭志ん馬(先代、八代目)の想い出噺を。「小言幸兵衛」は「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな発想の飛躍がバカバカしくて可笑しい。滑稽噺なのだけど、最後は芝居噺の要素も加味される。
英華は正調「愛宕山」に落語「らくだ」に登場する”かんかんのう”を終いまで披露(落語ではさわりの部分しか登場しない)。最後は相撲の櫓(やぐら)太鼓を三味線で再現。珍しいものが聴けて貴重な体験だった。
再び登場した喬太郎は人間国宝に認定された柳家小三治についてボソリ一言。これが場内爆笑だったのだが、残念ながらここには書けない(本人からも「Twitterなどで呟くな」と釘を刺されたので)。新作「夜の慣用句」はスケベで「ダメ人間万歳!」みたいな業の肯定があって、やっぱりいいね。
梅團治の「鴻池の犬」は従来と違うサゲだったので驚いた。
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