映画「her/世界でひとつの彼女」
評価:A-
米アカデミー賞でオリジナル脚本賞を受賞。公式サイトはこちら。
脚本・監督は怪作「マルコヴィッチの穴」でデビューし、その後も「アダプテーション」などヘンテコな映画を撮ってきたスパイク・ジョーンズ。主演のホアキン・フェニックスや人工知能型OS”サマンサ”役として声だけの出演となったのスカーレット・ヨハンソンが素晴らしい。
動くロボットではなく音声対応で人間の指示に従うAI(人工知能)が映画に初めて登場したのは恐らく「2001年宇宙の旅」(1968)のHAL 9000ではないだろうか?あれから約半世紀。サマンサはiPhoneにおけるSiriがモデルと思われるが、その進化は目覚しい。これは新しい形の恋愛映画と言えるだろう。人間という存在の、否応ない孤独感が身に沁みる。
画面の何処かに、必ず赤やオレンジといった暖色系の色彩を配する演出がお洒落。サマンサがいなくなると、その色彩も消え、世界は色褪せるのだ。
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