グランド・ブタペスト・ホテル
評価:A
ベルリン国際映画祭 銀熊賞/審査員グランプリ受賞。映画公式サイトはこちら。
とにかくおしゃれな映画だ。薄ピンク(桜色)を主体とする美術もおしゃれ、役者たちが着こなすファッションもおしゃれ、物語もおしゃれ。
可愛らしい映画だが単なるお伽話には終わらず、迫り来るファシズムの影(明らかにナチスがモデルになっている)等、シリアスな要素が背景に散りばめられているのも巧みだ。紛れも無くウェス・アンダーソン監督の最高傑作。
バラライカ(三角形の本体に3本の弦を張ったロシア産のマンドリンの一種)やツィンバロン(ハンガリーの打弦民族楽器)を使用したアレキサンドル・デスプラの音楽も実にユニークで耳をそばだてて聴き惚れた。中部ヨーロッパの魅力が濃密に詰まっている。
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