またまた兵庫芸文でトラブル発生!/エマーソン弦楽四重奏団
6月22日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。エマーソン弦楽四重奏団を聴く。
- モーツァルト/弦楽四重奏曲 第16番
- ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲 第14番
- ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第8番
「ラズモフスキー第2番」 - ハイドン/弦楽四重奏曲 Op.20 No.3(「太陽四重奏曲」集)
より第3楽章(アンコール)
モーツァルトはしっとり濡れた印象。現在主流のピリオド・アプローチによる歯切れよい演奏とは一線を画するものだった。終楽章は決然と進む。
ショスタコーヴィチの第1楽章は動的。楽器がよく鳴り雄弁。一転2楽章は沈鬱で仄暗い情念が感じられた。第3楽章と第4楽章の繋ぎはアタッカで間髪入れず突入し、勢いがあった。
創設メンバーで来日したのはヴァイオリン奏者のふたり。プログラム前半と後半で第1と第2が交代した。2013年にチェリストが退団し、さらに今回ヴィオラ奏者が本人の都合で来日出来なくなってポール・ニューバウアーが務めた。しかし水も漏らさぬアンサンブルで丁々発止とやりあり、申し分なかった。ベートーヴェンも聴き応えがあった。
ただ残念なことにモーツァルトとベートーヴェンではハミングのような唸り声が前方から聞こえた。最初は奏者が発しているのかなと想ったが、ショスタコでは聞こえなかったので多分客席だろう。だってあの曲で鼻歌を歌うのは素人には難しいから。
またショスタコーヴィチの第1楽章で僕の隣りに座ったオバチャンの携帯電話のバイブレーションが長時間鳴った。ビクッとするオバチャン。しかし次への楽章間で電源を切ろうともしない!案の定、後半の楽章でも2回も携帯がブルったので怒り心頭に発した。終演後、ホール・スタッフに「小ホールでは電波遮断装置が作動しないのですか?」と苦情を言うと、「携帯の機種によってはスルーしてしまうこともあるのです」と。役立たず!
兵庫芸文は過去に大ホールで補聴器ハウリング事件もあったし、ホトホト困ったものである。
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