曽根麻矢子/ゴルトベルク変奏曲
6月8日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。
曽根麻矢子のチェンバロで
- J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲
を聴く。つい先日、イリーナ・メジューエワのピアノで同曲を聴いたばかり。
早いテンポで決然と進む。カチッとして潔い。
第15変奏で休憩が入り、勇ましく、華麗な第16変奏「フランス風序曲」から後半の第2部へ。
各曲は2部構成で前半後半をそれぞれリピートするよう楽譜に指示されている。しかし反復は省略されることが多く、グレン・グールドのCDは完全無視である。
曽根はアリアや前半の変奏はリピートを順守していたが、曲が進むと省略する場面も散見された。
演奏後に挨拶があり、ゴルトベルクを弾くのは3年ぶりで、この曲を演奏すること=戦争であり、音楽家にとって体と戦うことを意味する。手の交差が多く、肩甲骨がずれる。整体に行くとびっくりされる……といったことを語った。
アンコールのフランソワ・クープランは典雅で、彼女の資質に合っていた。
| 固定リンク | 0
「古楽の愉しみ」カテゴリの記事
- アリーナ・イブラギモヴァ 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(2022.10.18)
- エマニュエル・パユ(フルート) & バンジャマン・アラール(チェンバロ) デュオ・リサイタル(2021.12.11)
- ミシェル・ブヴァール プロデュース「フランス・オルガン音楽の魅惑」Vol. 1(2021.12.10)
- 決定版!フルートの名曲・名盤 20選(2021.04.06)
- 鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン「ヨハネ受難曲」@いずみホール(2021.03.10)
コメント