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児玉宏/大阪交響楽団「忘れられた北欧の作曲たち」

5月30日(金)ザ・シンフォニーホールへ。

児玉宏/大阪交響楽団で、

  • ゲーゼ/序曲「ハムレット」
  • ベルワルド/交響曲 第3番「風変わりな交響曲」
  • ニールセン/交響曲 第1番

ゲーゼとニールセンはデンマーク、ベルワルドはスウェーデンの作曲家。考えてみれば北欧の作曲家って、一般に知られているのはフィンランドのシベリウス、ノルウェーのグリーグ、そしてニールセンくらいで他は殆ど演奏されることがない。ノルウェーのスヴェンセンやスウェーデンのステーンハンマルなんかもそうだよね。実際僕もニールセンの有名な交響曲第4番「不滅」ですら実演を聴いたことがない。調べてみると大阪フィルが定期演奏会で最後にニールセンを取り上げたのが1996年。実に18年前だ。

さてゲーゼの「ハムレット」はドラマティックで盛り上がる曲。第1主題には悲劇の予感。美しい第2主題は恐らくオフィーリアのテーマなのだろう。考えてみれば「ハムレット」はデンマークの話なのでピッタリだね。

ベルワルドは幼い頃からヴァイオリンを弾いていたが、33歳の時奨学金を得てベルリンに出立した。しかし作曲家として認められず、整形治療院を開業し大成功を収めたという。後年にスウェーデンに戻り、今度はガラス工場の支配人となり商才を発揮した。実にユニークな経歴の持ち主である。

「風変わりな交響曲」は可愛らしい曲調。第1楽章は優しい表情で爽やか。高揚感があり愉しい。第2楽章はたおやかで夢見るようなアダージョとして始まる。途中で「びっくり交響曲」みたいに強烈なティンパニの一撃があり、メンデルスゾーンを彷彿とさせるスケルツォに移行。軽快なドライヴ感がありグイグイ進む。第3楽章は切れ味するどい演奏でスカッとした。

ニールセンの第1番は27歳の時の作品。エネルギッシュで若者らしい生命力に満ちている。第1楽章は気高く、第3楽章はプログラム・ノートにスケルツォと書かれているが、牧歌的で僕はむしろメヌエットみたいだと想った。第4楽章には過剰な転調があり、その「やり過ぎ感」が微笑ましい。若いって、いいね!そして最後はド派手に終わった。

珍品ばかりのメニューだが、児玉シェフの「おまかせコース」には間違いがないと再確認した夜だった。

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