ヴィオラスペース2014
5月23日(金)ザ・フェニックスホールへ。
- パーセル(タメスティ 編)/ファンタジアより
第9,10,11,12番 - ジンバリスト(プリムローズ 編)/《サラサーテアーナ》より
タンゴ、ポロ、マラゲーニャ - A.ベンジャミン(プリムローズ 編)/ジャマイカ・ルンバ
- フォーレ(ターティス 編)/悲歌、夢のあとに
- ブリッジ/2本のヴァイオリンとヴィオラのための狂詩曲(トリオ)
- ヴォーン・ウィリアムズ/「グリーンズリーブズ」による幻想曲
- ブリテン/ラクリメ〜ダウランドの投影
- クラーク/ヴィオラ・ソナタ
演奏者はヴィオラが今井信子(ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、パーセル)、アントワン・タメスティ(フォーレ、クラーク、パーセル)、牧野葵美(ジンバリスト、ベンジャミン、ブリッジ、パーセル)、ヴァイオリンが大岡仁、小栗まち絵、チェロが芝内あかね、ピアノが有吉亮治。
今回は「偉大なるヴィオラ奏者ターティスとプリムローズを讃えて」と副題が付いており、彼らの編曲した作品や初演した作品(ブリテンのラクリメ)がプログラムの中心となった。ちなみにターティスはロンドン生まれ、プリムローズはスコットランドのグラスゴー生まれ。
17世紀のパーセルはノン・ヴィブラートで高貴な風格を醸し出す。
「ジャマイカ・ルンバ」は軽やかで愉しい。
フランス出身のタメスティが弾くフォーレは弱音が美しい。エッジが効いていて心にグサリと来る。「夢のあとに」は甘く耳元で囁くようでゾクゾクっとした。
ブリッジのラプソディは無調的に半音階を多用する手法で書かれており、ハーモニクス(倍音)奏法が印象的。
今井が弾くグリーンスリーヴズはいぶし銀の響き。ラクリメはビロードの柔らかさ。
珍しい女性作曲家レベッカ・クラーク(1886-1979)についてはいずれ新たな記事として語りたいと想う。タメスティの演奏は艶やかな肌触りにしなやかな雌鹿の跳躍を想起させる。民謡風の第2楽章は敏捷でありながら妖しさも同居している。輝かしい音色で圧倒的才能を見せつけられた。あと有吉のピアノが達者で感心したことを書き添えておく。
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