アメリカン・ハッスル
評価:B
アカデミー賞では作品・監督・主演男優(クリスチャン・ベール)・主演女優(エイミー・アダムス)・助演男優(ブラッドリー・クーパー)・助演女優(ジェニファー・ローレンス)・脚本・編集・美術・衣装デザインと最多10部門ノミネート。映画公式サイトはこちら。
結論から言えば過大評価だと僕は想う。多分受賞は0じゃないかな?
要するにコンゲーム(信用詐欺/策略により騙したり騙されたり、二転三転する物語)映画である。で、その代表作といえばジョージ・ロイ・ヒル監督の「スティング」だが、本作のクライマックスも「スティング」を彷彿とさせる。しかし「スティング」ほど爽快感がない。質が劣る。
男優の場合、イケメンはアカデミー賞を受賞できないというジンクスがハリウッドにはある。その代表例がロバート・レッドフォードであり、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオもそう。クリスチャン・ベールもイケメンなのだが、この人は役によって歯を抜いたり、髪の毛を抜いたりしてわざと自分の顔を醜くして演技を評価されている面白い役者である。そして「ザ・ファイター」で見事にアカデミー助演男優賞を射止めた。本作でも「何もそこまで……」というくらい変装しているので、そこが見どころかな。それからエイミー・アダムスが1970年代セクシー衣装をとっかえひっかえして登場するので、男性諸君には目の保養となるだろう。以上。
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