ウルフ・オブ・ウォールストリート
評価:A-
アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)・助演男優賞(ジョナ・ヒル)・脚色賞の5部門にノミネート。映画公式サイトはこちら。
実在の株式ブローカーの半生を描く。レオ×マーティン・スコセッシ監督5回目のタッグだが、今回の出来が一番いい。主人公はコールガールとセックスし放題、ドラッグもやりたい放題。破天荒でモラルも全くない。欲望のまま生きるって感じ。どうしようもない俗物なのだが、そこが人間臭くて魅力的なんだ。上映時間2時間59分と長尺だが、映画は一瞬たりとも弛緩することなく始終ハイテンション/躁状態で突っ走る。これはある意味アメリカという国家の縮図でもある。例えばヨーロッパやアジアの国々で同じ物語は成立しないだろう。
最初に主人公が入社した投資銀行社長を演じたマシュー・マコノヒーが最高だ。ブローカー指南の内容が可笑しいし、本人も楽しそうに演じている。あとレオの父親役をロブ・ライナー監督(「恋人たちの予感」「ミザリー」)が演じており、久しぶりに彼の演技を観た。
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