復活?! アルカリ落語の会
2月1日(土)天満天神繁昌亭へ。
- 桂雀喜/大阪環状双六ゲーム(雀喜 作)
- 笑福亭鶴笑/茨木童子(鶴笑 作)
- 桂あやめ/京阪神日常事変(あやめ 作)
- 弁士・桂雀三郎/8mm映画「噺家王・アルカリキッド1」
- 長谷川義史、ガンジー石原、小佐田定雄、雀三郎、あやめ/対談
- テント/漫談
- 桂雀三郎/雨月荘の惨劇(小佐田定雄 作)
補助席も出る盛況ぶり。お茶子は女装してヒョウ柄の服を身にまとった桂雀太。登場しただけで客席は爆笑。
僕は今まで雀喜の新作落語を聴いて面白いと思ったことが一度もなかった。「数作ればいいってもんじゃないんだよ」といつも心の中で呟いていた。しかし今回は違った!環状線でスゴロク、各駅でいろんなイヴェントが待ち構えている。アイディアが秀逸。そして綺麗なサゲ。もう手放しで賞賛したい。
鶴笑は昔「アルカリ落語」に出演していた時は「一人大喜利」をやったり、「笑点落語」を披露したと想い出話を。「茨木童子」はゆるキャラが活躍するパペット落語。熱演で愉しかった。
あやめはマクラで出身地神戸のメロンパンには白あんが入っており、あん抜きは別に「サンライズ」という名称があると紹介。だから大阪に出てメロンパンが別物で驚いたと。西宮はどうかとデパートに電話で問い合わせてみると「あんが入っている時と入っていない時があります」との回答。「なんて中途半端なんや!」京都のメロンパンにはクリームが入っていて、広島県呉市の「メロンパン」本店は中がカスタードクリームなのだそう。色々勉強になった(?!)
無声映画で弁士を務めた雀三郎は燕尾服姿。自前とか。
ここで仲入り。トークにはプロデューサーのガンジー石原と絵本作家で当時チラシをデザインしていた長谷川義史が加わった。
1980年台後半、扇町ミュージアムスクエア内にあった名画を上映するミニシアター「コロキューム」で開催していた「雀三製(じゃくさんせい)アルカリ落語の会」には「アルカリ家族」という対談コナーがあり、生瀬勝久、古田新太、中島らもらがゲストで登場したこともあるそう。同館の小劇場「フォーラム」で劇団☆新感線ら小劇団が活動していたので、稽古の帰りなどに呼びやすかったのだとか。
そもそも「雀三製アルカリ落語の会」は祝々亭舶伝(しゅくしゅくていはくでん←桂春輔 改め)が「メタ落語の会」というのをやっていて短期で中断、その路線を継承して始めたのだそう。
小佐田定雄はアルカリ落語の会のために40弱の新作落語を書いた。ここから「神頼み 青春篇」「神頼み 筑豊編」「13日の木曜日」「紅薔薇組の滅亡」などが生まれた。
あやめや雀三郎らが落語のネタでしりとりしていた時、頭が「る」のネタが思いつかず小佐田邸に午前2時に電話したことも。小佐田曰く、「『る』で始まるネタは林家染語楼の新作『留守バイト(?)』しかなかったので、新たに『ルーマニア』というネタを書きました」さらに、あやめ作の「ルンルン大奥絵巻」が加わった。
また林家染二(当時:染吉)が手製の蝶の羽を付けて「ビューティスカイメモリー」を演ったことも話題に。
「雨月荘の惨劇」はハイテンションでクレイジー。むちゃくちゃ面白かった!
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コメント
朝日新聞の夕刊で復活を知り、「アルカリ落語の会」で検索して、お邪魔しております。
随分遠ざかってました。行きたかったな~。子供がいて難しいですが。
行けなかった分、このページで想像を膨らませ、20年前扇町ミュージアムスクエア行ってた頃を思いだし、楽しく読ませてもらってます。
この記事、本当にありがとうございます
よかったらこのページ、リンク貼らしてもらってよろしいでしょうか?
投稿: 餡子の母 | 2014年2月16日 (日) 10時27分
餡子の母さん、嬉しいコメントをありがとうございます。
リンクはご自由にどうぞ。
当日会場で挙手によるアンケート調査があり、扇町ミュージアムスクエアに通っていたファンも数名来ていたようです。もし次の機会があれば是非に。
投稿: 雅哉 | 2014年2月17日 (月) 08時31分