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2014年2月 8日 (土)

音楽の捧げもの/曽根麻矢子 チェンバロ・シリーズ 第2回

2月2日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。

Sone_2

曽根麻矢子
(チェンバロ)、寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、菅きよみ(バロック・フルート)、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)で、

  • F.クープラン/「新しいコンセール」から第8コンセール「劇場風」
  • テレマン/新パリ四重奏曲 第6番
  • J.S.バッハ/音楽の捧げもの

面白いのは寺神戸、菅、上村はそれぞれシギスヴァルト、バルトルド、ヴィーラント・クイケンに師事しており、「クイケン3兄弟の子供たち」なのだ。ここらあたり、古楽器演奏の歴史がよく俯瞰出来る。つまり古楽運動(ピリオド・アプローチ)はベルギーのクイケン3兄弟、オランダのグスタフ・レオンハルト(チェンバロ)やアンナー・ビルスマ(チェロ)らが興し、それを彼ら日本人(他に有田正広、鈴木秀美ら)が学んで母国に持ち帰ったという図式である。

さて、クープランではアンサンブルの愉しさを堪能した。バロック・ヴァイオリンはモダン楽器と比べると音に雑味が多い。それは豊かな倍音を含んでいるということである。またフラウト・トラヴェルソ(木製バロック・フルート)はか細く、ヴァイオリンの音量に負けてしまいそうなくらい頼りない。でもだからこそよく溶けこんで味わいがある。

テレマンでは丁々発止の遣り取りが耳に心地よい。典雅で華やかな雰囲気があった。

音楽の捧げもの」は大バッハがプロイセン王フリードリヒ2世に対して仕掛けた謎解きゲームなのだそう。リチェルカーレ(探求、リサーチ)、カノン、フーガ、トリオ・ソナタなどに分かれ、各々演奏の間に寺神戸の解説があって分かり易かった。

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