仲道郁代/シュタインとスタインウェイで聴くモーツァルト
1月26日(日)兵庫県立芸術文化センターへ。仲道郁代さんの演奏で、オール・モーツァルト・プログラム。
1790年製フォルテピアノ「シュタイン」(61鍵、ピッチ430Hz)Fと現代のピアノ「スタインウェイ」(88鍵、ピッチ442Hz)Mを弾き分けた。
- きらきら星変奏曲 K.265 M
- ピアノソナタ 第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」 K.331 M→3楽章のみF
- ロンド イ短調 K.511 F
- ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310 聴衆の多数決でFに
- ロンド ニ短調 K.485 M&F 交互
- 幻想曲 ニ短調 K.397 M&F
- ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281 M
- グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K.356 (K.617a)
(アンコール) M
途中、調律師が両方の鍵盤部分を取り外し、ハンマーが弦を叩く機構の違いなどの解説もあった。
モダン・ピアノと比べると、シュタインは弾いた時の鍵盤の沈む深さも、重さも半分ぐらいだそう。ちなみに鋼鉄の箱で出来ているスタインウェイ全体の張力は20トン。対するシュタインはたった5トン。だから華奢な木の枠で支えられるのだと。
仲道さんの奏でるモーツァルトは無邪気で、柔らかい音色で優しく包むかのよう。
アンコールの「グラスハーモニカのためのアダージョ」は初版のケッヘル番号で356を与えられたが、第6版で617aと改められた。現在では最晩年の1791年作曲と考えられている。仲道さんからも「恐らくモーツァルト最後の作品」と紹介された。
勉強になったし、面白かった!
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