レクチャー・コンサート@いずみホール/チェンバロ・フォルテピアノ・ピアノで弾くモーツァルト
9/5(木)いずみホールへ。
ホールが所有する3つの楽器で聴くモーツァルト。
- チェンバロ(アトリエ・フォン・ナーゲル、1989年) チ
マリー・アントワネットが愛した楽器のコピー、二段鍵盤:61鍵 - フォルテピアノ(ナネッテ・シュトライヒャー、1820年代) フォ
ベートーヴェンが生きていた時代のオリジナル楽器、73鍵 - ピアノ(ベーゼンドルファー モデル290インペリアル) ピ
ピアニスト・作曲家ブゾーニの要求で作られたウィーンの楽器、97鍵
曲目は
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/
- アンダンテ ハ長調 K.1a (8小節) チ
- アレグロ ヘ長調 K.1c (12小節) チ
- 「ロンドンの音楽帳」から ト短調 K.15p チ
- サリエリの「ヴェネツィアの市」の主題による6つの変奏曲 K.180 チ
- ピアノ・ソナタ ニ長調「デュルニッツ」 K.284 より 第1楽章 ピ
ヨハン・クリスティアン・バッハ/
- ピアノ・ソナタ ニ長調 作品5-2 より第1楽章 ピ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/
- ピアノ・ソナタ ニ長調「デュルニッツ」 K.284 より 第3楽章 ピ
- ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.280 より 第2楽章 フォ
- ピアノ協奏曲「ジュノム」 K.271 よりカデンツァ フォ
- ピアノ・ソナタ ニ長調 K.311 フォ
鍵盤演奏は久元祐子さん。いずみホール音楽ディレクター・礒山 雅さんの解説付き。
K.1aはモーツァルト5歳の作曲。記念すべき第1作。初めて聴いた。
「ロンドンの音楽帳」は8歳の作品。嵐の予感。この時、大バッハの末男ヨハン・クリスティアンとの出会いがあり、決定的な影響を受けた。両者のピアノ・ソナタの聴き比べはスリリングであった。区別がつかないくらい似ている。
フォルテピアノ「ナネッテ・シュトライヒャー」はなんとペダルが5本も付いている!(写真など詳細はこちら)弱音が繊細で、優しい響き。ビロードの滑らかさ。
K.311のソナタは協奏曲の形式で書かれており、第3楽章にカデンツァもあるというお話があり、「なるほど!」と首肯した。
アンコールはピアノ・ソナタ第11番より第3楽章「トルコ行進曲」だった。
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