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メシアン/トゥランガリラ交響曲とレナード・バーンスタイン~音楽史のミステリー

今月、大阪フィル定期演奏会で取り上げられたオリヴィエ・メシアン作曲「トゥランガリラ交響曲」。1949年の初演を指揮したのはレナード・バーンスタインである。しかし興味深いことにレニーは生涯、この曲をレコーディングすることはなかった。彼が録音を残したメシアンの音楽は「神の現存のための3つの小典礼」ただ1曲のみである(ニューヨーク・フィル,1961)。余程相性が悪かったのだろうか?真相は藪の中である。

ゆえにバーンスタインが指揮する「トゥランガリラ交響曲」全曲を聴くことは出来ないが、実はラジオ放送用と思われる初演のリハーサル音源(26分30秒)は残っており、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでも試聴出来る→こちら

ヘヴィスモーカーだったレニーは晩年、喫煙で喉を痛めガラガラ声だったが(おまけに肺癌にもなった)、ボストン交響楽団相手に自信に満ちて的確な指示を飛ばすレニーの声は張りがあって若々しい(当時31歳)。とてもロマンティックな解釈だ。音源を聴きながら「どうして彼はその後、本作を無視し続けたのか?」というミステリーに思いを馳せてみるというのも一興ではないだろうか。

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