ぎっちょ 《私家版ナショナル・ストーリー・プロジェクト》
僕は左利きだ。しかし世界は右利きに都合良く出来ているので、矯正すべきだという価値観が昭和の日本には根強くあり、幼少期に箸や鉛筆は右手で握るよう親からしつけを受けた。
後にアカデミー作品賞を受賞した映画「英国王のスピーチ」を観て、ジョージ6世は厳格な父から左利きを体罰により矯正され、そのことが原因で吃音になったと知った。
僕は幼い頃から字を書くのが苦手で、いくら習字してもきれいな字が書けず、終いに嫌になった。
30歳を過ぎた頃からだろうか、友人からの勧めで普及し始めたインターネット上にホームページを作成した。そしてミレニアムをまたぎ僕は40歳になり、今度はブログを始めた。
するとどうだろう!すらすらと苦もなく書けるのである。二日に一度は更新している。キーボードのおかげで手書きから開放され、文章を書くことが大好きだという事実をこの歳になって初めて自覚した。そしていつしか右手で文字を書くのを止め、左手に替えた。
僕の息子はいま二歳である。どうやら左利きのようだ。彼には無理強いしまいと心に決めている。
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