ウィーン・ミュージカル・コンサート2
7月11日(木)梅田芸術劇場へ。
2008年の「ウィーン・ミュージカル・コンサート」に続く第2弾。前回も鑑賞した。今回の来日メンバーは半数異なる。
- マヤ・ハクフォート:2007年ウィーン版「エリザベート」引越し公演でタイトルロールを演じる。同役で1000回以上出演。現在はエリザベートを卒業し、ザンクトガレン@スイスのオペラハウスで上演されているミュージカル「レベッカ」にダンヴァース夫人役で出演中。
- マーク・ザイベルト:2004-2005年にウィーンで上演された「ロミオとジュリエット」にティボルト役で出演。2012年9月よりウィーン・ライムント劇場の「エリザベート」にトート役で出演中。また今年10月からはドイツの「ジーザス・クライスト=スーパースター」でジーザスを演る予定。初来日。
- アンネミーケ・ファン・ダム:2011-2012年に「エリザベート」ドイツ・ツアー公演でタイトルロールを演じ、現在はウィーン・ライムント劇場の「エリザベート」に出演中。初来日。
- ルカス・ペルマン:「エリザベート」ルドルフ役、「ダンス・オブ・バンパイヤ」アルフレート役、「ロミオとジュリエット」ロミオ役などを演じる。2007年ウィーン版「エリザベート」で初来日。以降、今回が日本で10回目のカンパニー出演とのことで、こちらでもすっかりお馴染み。
- イングヴェ・ガーソイ・ロムダール:1999年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されたミュージカル「モーツァルト!」ヴォルフガング役のオリジナル・キャスト。
- ケヴィン・タート:ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」に1000回以上出演。ドイツではクロロック伯爵として親しまれている。初来日。
他に、男女3人ずつアンサンブル・キャストも来日。卓越した歌と踊りで魅了した。衣装は全て現地で使用されているものとのことで、こちらも豪華だった。
また”踊る指揮者”塩田明弘さんがタクトを振った。
今回演奏されたのは「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「ルドルフ」「モーツァルト!」「ロミオ&ジュリエット」「レベッカ」「エリザベート」(第一幕はアンネミーケ、第二幕はマヤがタイトルロールを演じた)からの抜粋。またアフターボーナスショーとして下記が歌われた。
- 「マリー・アントワネット」より”ILLUSION -あるいは希望-”
- 「三銃士」より”ひとりは皆のために” (男性全員)
- 「ジキル&ハイド」より”時は来た” (ケヴィン)
- 「エリザベート」より”私だけに” (マヤ)
「エリザベート」の”私だけに”はアンネミーケも歌ったので、新旧キャストで聴けたことになる。アンネミーケは伸びる高音が素晴らしく、歌唱力抜群。しかしマヤも有無を言わさぬ圧倒的説得力で聴衆をねじ伏せた。またマヤの「レベッカ」ダンヴァース夫人もパワフルで強烈だった。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の舞台は未見だが、今回の「序曲~愛のデュエット~サラへ~抑えがたい欲望」を聴いて、コンセプトが「オペラ座の怪人」に凄く似ているなと感じた。ケヴィンはバリトンの音域で、低音が魅力的だった。
「ルドルフ」で歌ったルカスはイケメンで、軍服がよく似合う。フランク・ワイルドホーン(ジキル&ハイド」「スカーレット・ピンパーネル」)による楽曲が美しい。いいね!
「モーツァルト」についてはオリジナル・キャストのイングヴェの歌唱が張りがなく、ぼやけた感じでいただけない。これなら日本版キャストの中川晃教や山崎育三郎の方が上手い。日本人キャストもウィーンと互角の勝負ができるくらいのレベルに達しているのだなと嬉しく想った。「星から降る金」を歌ったマヤは流石の貫禄だった。またコロレド大司教に従う女性アンサンブルの衣装が素敵だった。
「ロミオ&ジュリエット」はティボルトを演じたマークが筋肉ムキムキで可笑しかった。
一方、「エリザベート」のマークは自己陶酔型のトートで耽美かつセクシー。僕は大いに気に入った。ウィーン版引越し公演でトートを演じたマテ・カマラスよりもマークの方がいい。
というわけでドイツ・オーストリア圏でトップの実力を誇るメンバーによるパフォーマンスを堪能し、夢のような時間を過ごした。
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