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2013年5月 8日 (水)

ハッシュパピー バスタブ島の少女

評価:B+

Beasts

米アカデミー賞に作品賞・監督賞・主演女優賞・脚色賞と4部門ノミネート。サンダンス映画祭グランプリ、カンヌ国際映画祭では新人賞のカメラドールなど4賞を受賞した。映画公式サイトはこちら

クヮヴェンジャネ・ウォレスは史上最年少の9歳でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。現在、ミュージカル映画「アニー」リメイク版への出演交渉中と聞いている。

映画はアメリカ・ルイジアナ州の湿地帯にある「バスタブ」と呼ばれる村が舞台となる。

原題は"Beasts of the Southern Wild"まぁ、「南の野生の獣たち」という感じかな?17世紀に絶滅したオーロックスというウシ科の獣が登場する。

本作は一種のファンタジーだ。しかし決して甘くはない。どちらかと言えば「パンズ・ラビリンス」に近いダーク・ファンタジーだろう。

主人公の少女を取り巻く環境は平穏でない。母は出奔し、父は死の病にある。オーロックスの登場は少女の恐怖心や死神の象徴と解釈出来るだろう。映画全篇を覆うのは「世界の終末」のイメージだ。南極の氷は溶け、村は洪水となり、「ノアの箱舟」や「ヨハネの黙示録」を連想させる映像が続く。

しかし少女は絶望しない。すっくと凛々しく屹立する。その勇姿をNHK朝ドラ「あまちゃん」風に表現するなら、「かっけ~!」

爽やかな後味だった。カタルシスを感じたと言い換えてもいい。

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