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2013年3月 4日 (月)

Unforgettable 《私家版ナショナル・ストーリー・プロジェクト》

「ねえ、あれN先生じゃない?」夕方NHK岡山のローカルニュースを見ていた母が僕に言った。テレビには瀬戸大橋の建設に反対する人々が映っていた。理由は瀬戸内海の美観を損ねるからだそう。「あ、本当だ!」

ロッキード事件で世間が騒然となり、岡山ー博多間の新幹線が開通した頃の話だ。僕は国立大学の教育学部附属小学校に通っていた。大学生の教育実習があったり、担任が全教科を教えなかったり、通常の公立学校とは異なるカリキュラムだった。N先生は道徳の授業を担当していた。

VHSも無い時代で、先生は学校の業務用ビデオに録画したTVシリーズ「ホロコースト -戦争と家族-」を僕らに観せた。ナチスによるユダヤ人大量虐殺の物語だ。またフランス映画「禁じられた遊び」をビデオ鑑賞後、「禁じられた遊びとは何か?」と問うた。同級生たちが「盗んだ十字架を使った動物の葬式ごっこ」などと答える中、手を上げた僕は「戦争!」と答えて褒められたりもした。

今から考えると先生はかなり思想的に偏っていた人だったのだと思う。「小学生相手にそんなこと教えるのはどうなん?」という疑問もある。しかし少なくとも言えるのは先生は信念の人だったし、子供心に鮮烈な印象を受けたという事実である。

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