枝光・喬太郎 二人会@繁昌亭
3月19日(火)、天満天神繁昌亭へ。
- 笑福亭喬介/牛ほめ
- 桂 枝光/色事根問
- 柳家喬太郎/抜け雀
- 柳家喬太郎/極道の鶴
- 桂 枝光/天神山
補助席まで出て満席。
陽気に登場した喬介さん。「楽しく落語を聴いて下さい!」と、そのための「あいうえお」を披露。でもこれ、桂文太さんのマクラ(開口0番)をそのままいただいたものだった。もうちょっと自分で工夫しようよ。
「色事根問」は古典落語だが、中身は全く異なり「新版」だった。面白い!客席に「まずひとつの数字を頭に思い浮かべて下さい。2を掛け算し、10を足します。その答えを2で割り、さらに最初に思い浮かべた数字を引いて下さい。さぁ、今あなたの頭にある数字は5ですね」後で紙に書けば当たり前の計算式なのだが、口頭で言われるとびっくりした。さすが話芸だね。「もし5でなかったら、あなたの計算が間違っています」で場内爆笑。
喬太郎さんは大阪に初めて(プライベートで)来たのが万博で、次は二つ目の頃、「乾電池くんと輪投げをしよう!」というイベントの仕事だったそう。また青森で食べたほっけの刺身の話題を振り、「あれは絶対焼いたほうがいい!生で食うもんじゃありません」とキッパリ。
後半は大好きなウルトラマンの出囃子でゴキゲンに登場。「抜け雀」も「極道の鶴」も喬太郎さんで聴くのは2回めなのだが、まるで初めて聴くみたいに新鮮で、腹を抱えて笑った。言葉のリズム、声の調子、間も絶妙で、やっぱ天才だわ。同時代に生き、生の高座に触れられることの幸せを噛み締めた。
「天神山」は初めて聴くサゲだった。人間と幽霊、そして動物が対等な立場で同居するこのネタが僕は大好きだ。
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