アカデミー助演男優賞・脚本賞受賞「ジャンゴ 繋がれざる者」
評価:B
映画公式サイトはこちら。
アカデミー賞でクエンティン・タランティーノ(以下タラちゃんと呼ぶ)がオリジナル脚本賞を受賞するのは「パルプ・フィクション」に続いて2回目。クリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞するのはやはりタラちゃんが監督した「イングロリアス・バスターズ」に続いて2回目である。
いや、確かにクレジットのフォントといい、動きの早いズームアップ、エンニオ・モリコーネの音楽を多用するなど、タラちゃんらしいマカロニ・ウエスタン(英語ではSpaghetti Western)へのオマージュというのはビシビシ感じるし、従来の「復讐もの」というパターンを踏襲しながらも単なる模倣ではなく、アフリカ系アメリカ人のジェイミー・フォックスを主人公に持ってきたところが21世紀の映画らしい新機軸だというのも分かる。出来はいい。
ジェイミー・フォックスとクリストフ・ヴァルツが我慢に我慢を重ねて、最後にその怒りが大爆発してカタストロフ(大惨事)に至る過程は劇的で盛り上がる。
ただ僕としては「イングロリアス・バスターズ」の方が好きだ。「ジャンゴ」には痛快さがない。それだけの話。決して嫌いじゃないけどね。
既成の楽曲を使用されたモリコーネがこの映画に怒っているらしい。そのニュースは→こちら。「血が多すぎる」 - 御大の仰る通りだね。
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