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クラウドアトラス

評価:B

映画公式サイトはこちら。上映時間172分というSF大作である。

監督は「ラン・ローラ・ラン」で知られるドイツ出身のトム・ティクヴァとウォシャウスキー兄弟。もとい、片割れが性転換手術を受けたのでウォシャウスキー弟か。3人の共同監督って珍しい。

19世紀から文明が崩壊した未来にかけ、6つの時代を同時並行して描いていくというスタイルがユニーク。ただそこから導き出されるテーマが「すべては つながっている」というのがしょぼい。大風呂敷広げた割には中身が貧相だ。まぁ、「マトリックス」3部作もそうだったけれどね……ハァ。

トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング(「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リング」)、ヒュー・グラントらがそれぞれ6役をこなすというのが面白い。

1936年編で作曲家志望の青年フロビシャーが大作曲家エアズの邸宅を訪れ、体が不自由な彼の口述を楽譜に起こすエピソードが描かれるが、これはイギリス生まれの作曲家フレデリック・ディーリアスと、彼を手伝ったエリック・フェンビーを明らかにモデルにしている(ケン・ラッセル監督「夏の歌」参照のこと)。ここで生まれるのがクラウドアトラス六重奏曲なのだが、6つの時代を描く映画のプロットとリンクしている。この音楽が結構いいんだ。

ウォシャウスキー弟は「マトリックス」(1999)のマシンガン撮影(Bullet-time)で世間をアッと驚かせ一世を風靡したわけだが、そういう映像的驚きが本作にはない。どうも彼らの才能は「バウンド」(1996)を頂点として、経年劣化しているという印象を結局拭い去ることは出来なかった。

ペ・ドゥナが相変わらず可愛かった。韓国映画「ほえる犬は噛まない」「グエムル」、日本映画「リンダ リンダ リンダ」「空気人形」とか、彼女の映画は結構好き。

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