「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」3D字幕版
評価:A+
映画公式サイトはこちら。アカデミー賞には作品賞・監督賞など11部門にノミネートされている。
いや、本篇を観てびっくりした。これは最新のCG技術や立体映像を駆使した宗教映画であった。かといってキリスト教、ヒンズー教、イスラム教といった特定の宗教を意味するわけではなく、海を舞台としながらそこに宇宙を描き、神を語るのである。その深遠さに目眩がした。アン・リー、凄すぎ!
漂流ものといえばロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」(2000)という実に退屈な映画があったが、もう次元が違うね。
台湾出身のアン・リーがカメレオンみたいな監督だということは繰り返し語ったので、ここでは繰り返さない。
それにしてもどんなジャンルを撮ろうが、極めて高い水準に仕上げてくる彼の才能には目を瞠る。頭の中はどうなっているんだろう??
この映画は現代の「2001年宇宙の旅」だと断言しても過言ではない。めくるめく鮮烈なヴィジュアル・イメージの洪水。真に迫るVFXの完成度に唖然とするし、マイケル・ダナの音楽も素晴らしい(きっとアカデミー作曲賞を受賞するだろう)。
これを平面映像で鑑賞するのは勿体ない。是非3Dで!
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