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大阪桐蔭高等学校吹奏楽部 定期演奏会 2013!@ザ・シンフォニーホール

2月18日(月)ザ・シンフォニーホールへ。大阪桐蔭高等学校吹奏楽部の定期演奏会を聴いた。

Toin

以前聴いた感想は下記。

今回の曲目は、

  • ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
  • ホルスト/組曲「惑星」より火星・水星・木星
  • リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」より第4楽章
  • ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」序曲
  • リーヴァイ/ミュージカル「エリザベート」セレクション
  • レノン=マッカートニー/ザ・ビートルズ・メドレー (3年間のあゆみ)
  • メンケン/ディズニー・アニメ「アラジン」ハイライト
  • 川嶋あい/旅立ちの日に・・・
  • クロード=ミシェル・シェーンベルク/ミュージカル「レ・ミゼラブル」セレクション

Toin

総監督・指揮者は梅田隆司先生。演奏会プログラム(コンクールも)に編曲者が明記されていないのが残念。やはり知りたいし、レビューが書き辛いので、ぜひ来年は改善をお願いします!という訳で以下推定します。桐蔭の生徒さんや保護者の方がお読みになることもあると思います。もし間違っていたらコメント欄でご指摘下さい。

エリザベート」は曲の構成から考えてヨハン・デ=メイ編曲と思われる。〈プロローグ~嵐も怖くない(夜のボート)~(プチ)私だけに~カフェの場面~マダム・ヴォルフのコレクション~フィナーレ(私だけに)〉演奏時間約9分。グレード4

レ・ミゼラブル」はウォーレン・バーカー編曲(推定)。〈1日の終わり~夢やぶれて~宿屋の主の歌~オン・マイ・オウン~民衆の歌〉約10分、グレード4。

アラジン」はジョン・モス編(推定)。〈アラビアン・ナイト~ひと足お先に~結婚の発表~ホール・ニュー・ワールド~ジャファーの出番~アリ王子のお通り~フレンド・ライク・ミー~ハッピー・エンディング〉約8分、グレード4。

アンコールは、

  • 風になりたい(宮沢和史、THE BOOM)(歌あり)
  • EXILEメドレー(歌あり)
  • 銀河鉄道999(樽屋雅徳 編)(歌あり) 定番
  • 星に願いを(ディズニー「ピノキオ」より)

とにかくステージ狭しと乗った184人の大合奏が壮観。音圧も凄い。例えばトランペットが29人、ホルンが19人!天井から吊り下げられた録音用のマイクが演奏中に揺れていた。曲のアウフタクトで全員が一斉に息を吸う音も鮮明に聞こえる。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」にはアイーダ・トランペットが16本登場した。「惑星」の木星なんかド迫力。一方で水星は繊細・精緻な演奏だった。

昨年全日本マーチングコンテストで金賞を受賞した時は162人で出演したそう。

桐蔭のコンサートの愉しさは歌が多いこともある。梅田先生は大学で声楽科を専攻されているので、合唱も素晴らしい。

梅田先生は中学校教諭時代、「シェヘラザード」をコンクール自由曲で4回振ったことがあるそう。速いテンポで勢いがある演奏。原曲のヴァイオリン・ソロをどう処理するのか注目していたら、ソプラノ&アルト&テナー・サキソフォンのアンサンブルとしてアレンジされており、終盤のソロはイングリッシュ・ホルンだった。新鮮!

昨年桐蔭は全日本吹奏楽コンクールが大会規定により3出休みだったため、夏はオーストリアに演奏旅行に行った。な、な、なんとアマチュアの高校生としては単独初となるウィーン国立歌劇場での記念コンサートにシェーンブルン宮殿で野外コンサートをしたそう。君たちはウィーン・フィルか!?日本のプロ・オーケストラでもこんな大舞台に立ったことはない筈だ。さらにシュラドミングで開催されたMidヨーロッパ国際青少年音楽コンクールで全部門総合グランプリに輝いた。

コンサート後半はその旅行にまつわる選曲となり、「こうもり」序曲は映像を交えてウィーン紀行に。まるでNHK「名曲アルバム」みたいな仕上がりだった。

エリザベート」はドラムスも入る素晴らしいアレンジで、さすが「指輪物語」で名高いヨハン・デ=メイだなと想った。ただ難易度がそれほど高くないので、コンクール自由曲に選ぶのは難しいかも。

旅立ちの日に・・・ 」は三年生が歌い、スクリーンにはひとりひとりの思い出の映像とともに、名前が紹介された。こういう洒落た演出は桐蔭の独壇場だ。

当初のプログラムでは毎年恒例の大河ドラマ「八重の桜」を全国に先駆け演奏する筈だったが、アレンジの出来が思わしくなく、楽譜も間に合いそうにないとのことで急遽変更となった。大晦日に映画「レ・ミゼラブル」を観て感動した梅田先生。年明け早々生徒たちに、この曲を演奏することを提案。「今が旬やしな」そして90人の部員を引率し映画館に再び観に行ったそう。「夢やぶれて」はオーボエ→ソプラノ・サックス→フルートのソロで繋がれた。「民衆の歌」は2年生の男子生徒がひとり立ち上がり歌い始める(英語)。そしてその歌声が全体へ広がって大合唱となる。まるで映画を観ているようだった。

毎年感じることだが、大阪桐蔭高校吹奏楽部の定期演奏会はハイテクで極上のエンターテイメント・ショーである。いやはや大満足でした。

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コメント

大阪桐蔭吹奏楽部の卒業生の保護者の友達です。
友達の娘さんが吹奏楽部に所属し、三年間音楽に没頭されているのを近くでいつも応援させていただいてました。
毎年、定期演奏会が終わるたびに、「エンターテイメント日誌」の更新を楽しみにしておりました。
本日更新されているのを排見し、初めてコメントをさせていただきました。
三年間、友達の娘さんの話をきくたびに、「感動できる音楽」、「全員で一つのものを作り上げたい」など、様々な意気込みを聞いてきました。私自身も、あまり音楽に親しみがなかったのですが、三年間で吹奏楽の虜になったと思います(笑)
私が大阪桐蔭吹奏楽部を応援するように、同じ気持ちで応援してくださっている人がいると思うと、本当に嬉しいです。
エンターテイメント日誌、友達もとても喜んでいました。

これからも、音楽好き仲間として、大阪桐蔭をはじめとする様々な吹奏楽を楽しみましょうね♪
長々と失礼いたしました。。

投稿: sugikawa | 2013年3月 1日 (金) 00時01分

いつもながら歯切れの良い文脈と好意的な感想を有難うございます。編曲者は推定の通りでした。さすがですね!以後記載に努めますね。演奏会も終え明日から学年末テストで練習はオフ?。骨休みと情報収集もかねPCに向かっています。ところで雅哉さんは何の楽器をされていたんでしょうか?秘密でしたら結構ですよ!

投稿: toin umeda | 2013年3月 1日 (金) 00時40分

sugikawaさん、嬉しいコメントをありがとうございます!

これからも互いに吹奏楽の演奏会に足を運び、エールを送り続けていきましょう。

日本の吹奏楽教育の一番の問題点は「その場限り」ということにあります。学校でクラブ活動している時は吹奏楽のCDや演奏会を聴くけれど、卒業すると興味を失って離れて行ってしまう人が殆どなんですね。それは生徒だけではなく保護者も同様です。だから演奏する人口は多いけれど「聴き手」が増えない、育たない。魅力的な楽曲が多いのに残念なことです。

これからもエンターテイメント日誌ともども、末永くご愛顧のほど宜しくお願い致します。

投稿: 雅哉 | 2013年3月 1日 (金) 20時52分

梅田先生直々のコメントを賜り、恐縮です。

「エリザベート」のデ=メイ編曲、オリジナルの持ち味を生かした見事なもので、実に幸福な時間を過ごしました。埼玉栄が導火線となった吹奏楽版「ミス・サイゴン」空前の大ブームのように、「エリザベート」を演奏する学校・団体がこれからどんどん増えたらいいなと心から願います。

僕は中学生の時映画「サウンド・オブ・ミュージック」を観て感激し、「いつか絶対ザルツブルクに行くぞ!」と決意しました。それから月日が流れ大学の卒業旅行で遂に夢を果たし、現地でロケ地めぐりをしました。昨年大阪桐蔭が先生の引率でザルツブルクを訪れ、ドレミの歌が撮影されたミラベル公園で撮られた記念写真を今回のコンサートで拝見し、当時のことを懐かしく想い出しました。

僕が吹くのはフルートです。淀工グリーンコンサート「1000人のアルメニアンダンス」も一般参加しました。

来年の定演ではどんな曲が飛び出すか、また愉しみにしております。

投稿: 雅哉 | 2013年3月 1日 (金) 21時09分

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