エル・グレコ展
国立国際美術館@大阪市へ。
エル・グレコの「受胎告知」はわが郷里・岡山県倉敷市にある大原美術館所蔵なので、幼い頃から親しんできた。しかし彼がギリシャのクレタ島生まれで、ヴェネツィア、ローマを経てスペインに没したという経歴は知らなかった。
今回、気に入った作品を幾つかご紹介しよう。
聖ラウレンティスの前に現れる聖母
(1578-81年、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アンティグア財団、モンフォルテ・デ・レモス)
聖母戴冠(1603-05、カリダード施設院、イリェスカス)
聖衣剥奪(1605年、サント・トメ教区聖堂、オルガス)
受胎告知(1600年頃、ティッセン=ボルネミッサ美術館、マドリード)
無原罪のお宿り(1607-13,サンタ・クルス美術館寄贈、トレド)
エル・グレコの絵は背景が青〜黒のことが多いが、人物の衣装に赤を配することにより、鮮烈な印象を生み出している。また天使がチェンバロやコントラバスを弾き、正に壮大な「天上の音楽」を奏でているのも圧巻だった。
あと「鳩」が光源となり、光と影を生み出しているのが面白いね!
| 固定リンク | 0
「アート・ギャラリー」カテゴリの記事
- 「あいちトリエンナーレ」の騒動と〈表現の自由〉について。(2019.08.09)
- フェルメール展@大阪市立美術館と、インディアンイエロー、ヱヴァンゲリヲン(2019.03.18)
- 【総括】20世紀の芸術(現代美術・現代音楽)とは一体、何だったのか?(2018.12.07)
- 国立民族学博物館再訪と〈虹蛇〉について。(2018.11.28)
- 宮崎駿「風立ちぬ」とモネの「日傘を差す女」(2013.08.21)
コメント