近藤浩志(チェロ)/ピアソラ三昧
12月18日(火)、大阪府池田市にある逸翁(いつおう)美術館内マグノリアホールへ。
近藤浩志(チェロ)、永野沙織(ピアノ)で、アストル・ピアソラ没後20年記念コンサートを聴く。
- リベル・タンゴ
- オブリビオン ~忘却~
- ミケランジェロ'70
- アディオス・ノニーノ
- 天使の死
- ソルダ ~孤独~
- ル・グラン・タンゴ
- タンティ・アンニ・プリマ(アベ・マリア) アンコール
近藤さんのピアソラを聴くのは二回目。
この記憶が強烈だったので、どうしてももう一度聴きたいと想った。
すすり泣く「オブリビオン」。魂に直接訴えかけてくる。雄弁。
激情の「ミケランジェロ'70」。真夜中のハイウェイをぶっ飛ばしているような印象。これは当時ピアソラが演奏活動をしていたライブハウスの名前で、実際の作曲は1969年だそう。
亡き父を想う「アディオス・ノニーノ」は胸張り裂けそうな慈しみの音楽。
「天使の死」は打楽器的奏法で軽快。
「ソルダ」は内省的で、思索の森を彷徨うよう。
そしてロストロポーヴィチの依頼で作曲された唯一のチェロのためのオリジナル曲「ル・グラン・タンゴ」は楽器の性能を最大限に引き出す圧巻の表現力。
「タンティ・アンニ・プリマ」とは「昔々」とか「何年も前から」といった意。
期待を裏切らない、大満足のひととき。また機会があれば、近藤さんのピアソラを何度でも聴きたい!
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