桂九雀、笑福亭松喬/繁昌亭昼席
1月24日、繁昌亭昼席へ。
- 桂治門/普請ほめ
- 桂七福/ちりとてちん
- 林家花丸/電話の散財
- 豊来家一輝/太神楽
- 桂雀喜/桃太郎
- 桂九雀/はてなの茶碗
- 笑福亭右喬/平の陰
- 月亭遊方/ゴーイング見合いウェイ(遊方 作)
- ダグリィー・マロン/マジック
- 笑福亭松喬/網舟
初めて聴いた治門さんは歯切れがよかった。
九雀さんは以前、眼鏡を掛けない《クラシック型》と、掛けた《JAZZ型》で演じ分けておられたが、昨年辺りからそれを止め統一されたようだ。ちょっと残念な気もするのだが……。眼鏡なしで登場。大変スピード感のある「はてなの茶碗」。茶碗のモノローグあり、サゲも水瓶が喋るという趣向がユニーク!九雀さんの師匠・枝雀さんの「はてな」は油屋に力点が置かれ、ひょんなことから自分が(本来交わるはずのない)お天子様に繋がったことへの彼の感動がジワジワ来る名演だったが、それとは全く異なるアプローチで、「師匠の劣化コピーにはならない」という気概が伝わってくる見事な高座だった。
久しぶりに聴く松喬さんは不治の肝臓がんを公表されて以降初めて。これまではやたらと「花筏」に当たり閉口していたのだが、今回はネタそのものが初体験だった。へ~こんなのがあったんだ!面白い。レア物に当たり凄くラッキー。以前と比べると随分痩せておられたが、高座そのものはお元気そうで、衰えを感じさせないところはさすがプロの芸だなと感心することしきりだった。
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