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2012年11月 2日 (金)

ミュージカル「ロミオとジュリエット」フランス版来日公演!

「ミュージカル史上、世界三大傑作は?」と問われたら、僕は躊躇なく「オペラ座の怪人」(ロンドン)、「エリザベート」(ウィーン)、そして「ロミオとジュリエット」(パリ)と答える。ロミジュリは現在までに5種類のキャストで観た。

梅田芸術劇場へ。本拠地フランスからの初来日公演である。

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キャストは以下の通り。

ロミオ:シリル・ニコライ、ジュリエット:ジョイ・エステール、ベンヴォーリオ:ステファヌ・ネヴィル、マキューシオ:ジョン・エイゼン、ティボルト:トム・ロス、乳母:グラディス・フライオリ、大公:ステファヌ・メトロ、ロレンス神父:フレデリック・シャルテールほか。

宝塚版との大きな違いはモンタギュー婦人だけでモンタギュー卿は登場しないこと。また宝塚では「愛」と「死」のダンサーが狂言回し的に活躍するが、オリジナル版は「死」のみ。

「エリザベート」宝塚版でシシイがフランツから性病(梅毒)をうつされるエピソードがカットされたように、宝塚歌劇には「すみれコード」(禁忌・タブー)が確かに存在する。でフランス版を観て仰天したのは、モンタギュー家の男たちがキャピュレット家の女性をレイプすること(あるいはその逆)を匂わすような振付が施されていたこと。やっぱり宝塚版は上品なんだなと改めて感心した。

スキンヘッドの大公が野太いバリトンで歌い、めちゃくちゃ格好良かった!

ガタイがいいジュリエットが出てきた時は「えっ、アバズレ!?」と驚いたが(宝塚の娘役はみな華奢なので)、歌は上手かった。フランスのキャストは全般に歌唱力が圧倒的にあり、「日本のミュージカル界も実力はかなり向上したけれど、まだまだ本場には敵わないな」と想った。レベル的にはブロードウェイやウエストエンドと遜色ない。

ロミオはイケメンで、マキューシオの狂気は迫真の演技だった。

さすがファッションの本場だけあリ、衣装がお洒落だったことも特筆に値する。

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僕は「エリザベート」に関してはウィーン・オリジナル版より小池修一郎による日本の演出の方が優れていると確信しているが、「ロミオとジュリエット」についてはどちらも長所があり、互角の勝負と見た。

カーテンコールでは祈り(On prie)二十歳とは(Avoir 20 ans)世界の王(Les rois du monde)ヴェローナ(Verone)と4曲も歌われて、大いに盛り上がった。

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コメント

はじめまして。先日この来日版を見て貴ブログを知りました。ずっとDVD観て聴いていたのでちょっと主役二人が弱いかなと。
でも音楽やダンス、構成が素晴らしいですね。
「なぜ憎しみ合うのか」と、これは現代社会に通じますね。
「レ・ミゼ」はお好きでないのでしょうか。
エリザベートは94年にウィーンで観てノックアウトされました。まさか後に宝塚、東宝で上演されるとは思っても観ませんでした。高い歌唱力や演出に圧倒されたので。
よろしくお願いします。

投稿: hitomi | 2012年11月 4日 (日) 15時45分

hitomiさん、コメントありがとうございます!

「エリザベート」と「ロミオとジュリエット」の版権を買ったのは、宝塚歌劇団の先見性、見る目の確かさの勝利ですね。

「レ・ミゼラブル」よりもむしろ僕は「ミス・サイゴン」の方が好きです。レミゼは確かに音楽が優れていると想います。映画はすごく期待していて、今から愉しみです!絶対初日に観に行きます。勿論ブログも速攻でupする予定ですのでご期待下さい!更に映画公開に合わせて、《僕とミュージカル「レ・ミゼラブル」、愛憎の20年》という記事を鋭意準備中です。

投稿: 雅哉 | 2012年11月 4日 (日) 21時58分

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受信: 2012年11月 4日 (日) 15時46分

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