劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 【後編】 永遠の物語
劇場版【前編】の感想はこちら。
- 「魔法少女まどか☆マギカ」を語ろう!(テレビ版レビュー/総説)
さて【後編】であるが、【前編】同様、基本的にテレビ版を踏襲している。しかし背景美術、魔法少女変身シーンの作画などには手が加えられ、進化を認める。例えばさやか救出をめぐる会話の場面で象徴的に「人魚」と「一角獣(ユニコーン)」が画面に登場することは上のレビューでも語ったが、これは元々テレビ放送時にはなかったそうである。DVD/Blu-ray発売時に新たに付け加えられ、さらに劇場版では唐草模様があしらわれるといった具合に段階的に改良、バージョン・アップしているのだ。
オープニング・アニメーションで新たな主題歌が登場したことは【前編】で書いたが、旧オープニング・テーマ「コネクト」は劇場版【後編】半ばで登場したのでびっくり。ちょうどテレビ版の第10話(暁美ほむら編)エンディングで流れた位置。で【後編】最後に「コネクト」ロングバージョンが再び流れ、さらに新曲「ひかりふる」がしっとりと歌われる。いい曲だ。
そして2013年に公開される劇場版予告編あり。新章は「叛逆の物語」というサブタイトルが付けられている。今から待ち遠しいね!
僕の作品に対する評価はAAAで変わらない。ただ、これからこの未曾有の傑作に初めて出会われる方は、劇場版よりもテレビ版(全12話)からご覧になることをお勧めしたい。宮部みゆきも言っているように、本作はよき企みに満ち、騙されることの快感がある。その効果(驚き)はテレビ版から入った方が顕著であろう。
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